2022年 入賞作品

《最優秀賞》西 宥珠菜さん(國學院大學)

最優秀賞という評価をいただき、大変嬉しく思います。収録の立ち会い等、貴重な経験になりました。私のCMを通して、國學院大学に興味を持ってくださる方が増えていただければと願っています。最後になりましたが、改めまして携わってくださった全ての方々に心より感謝申し上げます。


《優秀賞》佐藤 千絢さん(盛岡情報ビジネス&デザイン専門学校)

この度はこのような素晴らしい賞をいただくことができ、とても嬉しく思います。自分の考えた作品が形になっていく様子にとても感動しました。制作に携わってくださった皆様、支えてくださった皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。今後もデザインを楽しんでいこうと思います。ありがとうございました。


《優秀賞》林 直輝さん(HAL大阪)

この度は二度目となる優秀賞を頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。本コンテストは、自分の新しい可能性を知ることができた、本当に素敵なコンテストで、一生忘れない特別な思い出になりました。来年からは社会人となってしまいますが、本コンテストで経験させていただいたことを今後の糧にしていきたいです。


《ブロック賞》
前田 帆乃香さん(北海道芸術デザイン専門学校)

野間 里奈さん(東海大学)

菊池 綾音さん(宇都宮大学)

塚本 こゆきさん・楠岡 絢子さん・櫻田 愛香さん(常葉大学)

松竹 知那さん(名古屋スクールオブミュージック&ダンス専門学校)

倉持 史佳さん(金城学院大学)

本田 万葉さん(甲南大学)

植地祥太さん(比治山大学)

有澤 勇耶さん(龍馬デザイン・ビューティ専門学校)

松枝 克成さん(志學館大学)

上地 永遠さん(沖縄国際大学)

特別審査員からの総評

【特別審査員長/弘兼憲史氏】

國學院大學の作品は、「マジ」「ヤバい」「ビビる」といった若者が軽々しく使うような軽薄な言葉だと思っていたものが、実は江戸時代や平安時代からあったという説もあるという事に驚き、印象に残った。他校が40秒を使ってCMコピーを作っている中、20秒で簡潔にまとめた上で印象に残すという技術は、なかなかのものだと思った。余談になるが、「全然」という言葉は否定表現でしか使ってはならないと思い込んでいたところ、明治時代の文豪である夏目漱石や芥川龍之介等は、肯定表現でも使っていた事を知り驚いた事があり、國學院大學の作品は、その驚きに近いものを感じて勉強になり、楽しかった。

盛岡情報ビジネス&デザイン専門学校の作品は、最初は「もっと寄って」というセリフの後に「パタパタパタ」という足音が聞こえ、集合写真を撮っている場面だと思い聴いていた。ところが、最後にパソコンのキーボードを叩く音が聞こえた事で、これは文字を並べているのだという事が判るという、どんでん返しのような面白さがあり、大変良いアイディアだと思った。

HAL大阪の作品は、ジューッという焼き肉の音や、声優の素っ気ない喋り方等が面白い雰囲気を出していたところもあったが、お肉を焼く音で雨の音を表すという手法は、自分にとって新たな知識となり、非常に印象に残った。全体としては、皆さん良い勝負、接戦だったと思う。

【特別審査員/谷山雅計氏】

上位半数位の作品は微妙な差だと思ったが、その中でも耳にしっかり入ってくるものとそうでないものがあった。20秒や40秒という時間の流れの中で、言葉がただ平板に語られているものは、やはり耳に残りづらい。記憶に刻まれるCMというのは、何十秒という長さがあっても、一番のポイントになるのは「この一言だ」という中心がしっかりしているものが多いと思う。

例えば、最優秀賞になった國學院大學の作品は、冒頭の「マジっていう言葉が江戸時代からある」という、そこの部分だけで強く印象に残る。全体の構成の中で、自分はどこで聞き手を掴むのか、どこをメッセージとして定着させるのか、それはこの部分だという事を、もっと自覚的に考えて組み立てていけば、より良く、多くの人に伝わるラジオCMがつくれるのではと感じる。

【特別審査員/箭内道彦氏】

当たり前だと思っていた事が、当たり前じゃないという事があちこちで起きている時代だが、最優秀賞となった國學院大學の作品は、僕たちが先入観として持っている、若者の言葉は乱れているとか、若者の言葉は解らないといったものを覆してくれる。しかも、たった20秒で3度も覆してくれた。驚きや、気持ちいい裏切られ方というのがあり、素晴らしかった。通常であれば、「マジ」という言葉は江戸時代からある、という事だけで、CMコピーを一本作って満足してしまうところだが、「マジ」に「ヤバい」ときて「ビビる」まで畳みかけて20秒にまとめた力に感嘆した。非常に國學院大學らしい作品である。

優秀賞の盛岡情報ビジネス&デザイン専門学校の作品は、文字を撮影するという気持ちでデザインを捉えるという発想が、今の若い人にしかできない斬新な捉え方で、映像で見せられるよりずっとワクワクした。