2020年 入賞作品

《最優秀賞》植田 裕美さん(北海道芸術デザイン専門学校産業デザイン学科)

素晴らしい賞を頂くことができ、嬉しく思うとともに感謝の気持ちでいっぱいです。先生やナレーターの方など様々な人の支えのおかげで、一生の財産となる作品ができました。このラジオCMが多くの人の心に届き、学校の良さを感じるだけではなく、自分に自信を持つきっかけとなって頂けたら幸いです。


《優秀賞》林 直輝さん(HAL大阪ミュージック学科)

音楽は深遠な分野ですが、このCMをきっかけに音楽について興味を持っていただけたら幸いです。沢山の方々の支えがあったからこそ素敵な賞をいただけるようなCMができたのだと思います。制作に関わって下さった皆様そして、このような機会を与えていただいた皆様、本当にありがとうございます。


《優秀賞》照屋 佑都さん(沖縄ラフ&ピース専門学校ライブ・イベント制作コース)

この度はこのような賞をいただき、ありがとうございます。まさか自分が賞を頂けるとは思わず、今もまだ受賞した実感が湧いていません。出演してくれた同級生や後輩、録ってくれた方々の協力があったからこそ受賞できたと思います。今回の経験を活かし、これからも頑張っていきたいと思います。


《ブロック賞》

住吉 七海さん(北海道芸術デザイン専門学校産業デザイン学科)

陸 蓮さん(専修大学商学部マーケティング学科)

内山 智義さん(国立大学法人 一橋大学社会学部)

松浦 輝空(国立大学法人 群馬大学社会情報学部

鹿内 隆太(公立大学法人 長岡造形大学造形学部 建築・環境デザイン学科)

林 珠衣奈(金城学院大学国際情報学部国際情報学科)

田中 彩華(名古屋文化短期大学 声優・タレントコース)

岡 拓見(甲南大学マネジメント創造学部)

高菅 雅己(専門学校岡山情報ビジネス学院Webデザイン学科)

岡崎はるか(学校法人龍馬学園国際デザイン・ビューティカレッジグラフィックデザイン学科)

石橋 梨紗(学校法人滋慶文化学園福岡ECO動物海洋専門学校エコ・コミュニケーション科)

おめでとうございます!


特別審査員からの総評

【特別審査員長/弘兼憲史氏】


今年の上位3作品は異なる選考評価となった。最優秀賞の北海道芸術デザイン専門学校の作品は、会話の面白さが新鮮であり、特に冒頭、本人の声で『どうも』と一言セリフがあるのにお茶目な工夫が感じられた。コピー後半の母親と先生の遣り取りがビジネス的な会話になっていたため、審査員の間で議論になったが、総合的な出来栄えで最優秀賞となった。HAL大阪は、最優秀賞と僅差であった。専門用語が使われたコピーで、最近良く使われている手法だが、一番纏まっており完成度が高かった。沖縄ラフ&ピース専門学校は、雰囲気がとても楽しそうであった。楽しさの評価で選んだのは最近あまりなかったが、この学校に通ってみたいと思わせる雰囲気が伝わってきた。これだけ楽しさが横溢しているので、このようなCMは一つの方向性かと思う。特別審査員の谷山さんや箭内さんは、今まで相当数のCMを聴いているので、どの作品も、このフレーズはあの時あったもの等と思われるのであろうが、ゼロから新しいものを生み出すのは学生の皆さんには難しい。お二人のコメントにもあるが、過去のCMを勉強しながら、それを超えるような新しいCMコピーを作って頂ければ良いと思う。

【特別審査員/谷山雅計氏】

ご応募頂き御礼申し上げる。総合レベルは年々上がっていると感じる。最終選考に選ばれた作品は、どれ一つ取っても、今直ぐラジオでオンエアして全く問題ないし、それぞれ記憶に残る作品だと思う。ただ、受賞作の傾向として、過去の作品に似せて作られていたものが多かった。ここは難しいところで、もの作りの最初は真似から始めるのが当たり前で、前例がなく新しいものを最初から作ろうと思っても、ハードルが高い。真似によってレベルアップするなら歓迎すべき事なのだが、一方で、従来のアイディアの範囲内に留まってしまうため、諸刃の剣である。いっその事、最近ではなく、思いっきり昔のラジオCMを研究して、そのアイディアを今の時代に翻訳してみると、新しい形になる可能性もあると思う。参考にするネタ元を広げていくようにしてみると、発想にも新しい展開があるのではないか。

【特別審査員/箭内道彦氏】

応募期間がコロナ禍での外出自粛期間とも重なったため、ラジオをより身近に感じながらCMコピーを考える事ができたのかもしれない。コピーそのものも、自分の言葉に仕上がっていたと思う。ただ、過去の受賞作品に引っ張られているのか、参考にされたのか、勝利の方程式に少し倣った感じが見受けられたのが残念であった。既存のコピーを焼き直すのではなく、若い力でCMコピーを表現されていたら更に素敵だと思った。年々感じるのは、ラジオに若い人達が戻ってきたなという事。この傾向が進んでいく事を願っている。