私たちの宝である海を未来へつなぐため、さまざまなゲストをお招きして、海の魅力、海の可能性、海の問題についてお話を伺っていく「Know The Sea」。Podcastなどを介してお届けしているこのコンテンツは、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環です。
今回は、おもちゃを通じて子どもたちに生物多様性や海を伝える取り組みをされている株式会社バンダイ トイ事業部の山本ひなたさんにお話を伺いました。日本を代表する玩具メーカーであるバンダイが、どのようにして「海」というテーマを子どもたちに届けているのか、その想いと取り組みを深掘りしていきました。
富山湾の海の生き物を遊びながら学べる!バンダイが仕掛ける「富山湾おさかなドンジャラ」誕生秘話
山本さんが携わった取り組みのひとつが、富山テレビと共同で企画・開発した「富山湾おさかなドンジャラ」です。2025年で発売から45周年の「ドンジャラ」
「ドンジャラは2025年で発売から45周年。たくさんの絵柄の中から3種類を3つずつ揃えるゲーム。そのドンジャラの基本ルールに富山湾の魚たちを掛け合わせることで、遊びながら学ぶことができます」
この企画は「地元のことを子どもの頃から興味を持ってもらいたい。海に興味を持ってもらいたい」という富山テレビからの想いに共感してスタートしたそうです。
牌のデザインは、富山県内のデザイン学科がある高校の学生たちが一つひとつ描いたもので、富山名産のシロエビやホタルイカのほか、リュウグウノツカイやオオグチボヤといった深海魚も描かれています。そんな中、山本さんが印象に残ったのが “ウマヅラハギ”。富山県のお隣・新潟県出身の山本さんもこの企画を通じて初めて知り、現地でそのお寿司を食べたところ「おいしかった」と振り返っています。
ドンジャラがきっかけで生まれた海への関心と会話
県内の小学校などに配布している「富山湾おさかなドンジャラ」。小学校で遊んでもらった時の様子はどうだったのでしょう?
「『このお魚、知っている!』『実はお父さん漁師なんだよね』と、普段の生活では話さないようなことも、ドンジャラをきっかけに出てきたのかなと思います」
実在する生き物がモチーフ!生物生態系が学べる新たまごっち
山本さんが担当するもうひとつの取り組みが、生物多様性をテーマにした「Tamagotchi Paradise(たまごっちパラダイス)」の企画・開発です。
「このたまごっちは、新しく実際の生物をモチーフにしたキャラクターを育成できるおもちゃです。あげる餌などによって成長の分岐が変わっていく仕組みが、実際の生物の生態に沿って考えられています」
肉食、草食、海の生き物など、さまざまな生物の知識を自ら調べながら開発を進めたと言います。SNSでも「キャラクターがかわいい」や「何を食べさせたらこのキャラクターになるんだろう」という投稿がされるなど好評のようです。
モノづくりと海という異分野の融合にワクワク
「キャラクターを通じて、玩具を越えた新しい取り組みを色々な方々としたい」と語る山本さん。バンダイというモノづくりの立場から海や海洋資源の未来の可能性についてはどう感じているのでしょう?
「おもちゃを通じて子どもたちに学びを提供できること自体に、大きな可能性を感じました。全く違う業界の海に関わることができるのは、自分自身の可能性としてもワクワクします」
例えば、ドンジャラでは「さまざまな地域のドンジャラを制作し、その牌同士を混ぜて遊べば、オリジナルの役を考えられて、より学びと楽しさが深まると思います」と盛り上がっていました。
「南蛮エビ」と「佐渡の海」──山本さんが語るふるさと・新潟の海の魅力と今の仕事とのつながり
新潟県出身の山本さんにとって、海は子どもの頃から当たり前にある存在。夏には海で遊び、近くにあった水族館に通い詰めていたり、新鮮なお魚を食べてきたりなど、海との接点は多かったと言います。ちなみに、新潟の海のオススメを伺ってみると
「(海の幸は)南蛮エビがオススメです。(一般的な)甘エビよりも大きく、とっても甘いです。また、潜れるところだと、佐渡島の海は本当にキレイです」
こうした自身の海の思い出や経験が仕事にも活かされていると言います。
「富山湾おさかなドンジャラの時には、小さい頃からもっと地元の海について知りたかったと感じました。ですので、子どもたちには、今のうちに、地元にいるうちに学んで興味を持ってもらいたいという想いで商品を企画できました」
山本さんはおもちゃの「楽しい」から、海への興味を持って欲しいと願っていました。

このコーナーはAuDeeでも配信中です。ぜひアクセスしてみてください!






