私たちの宝である海を未来へつなぐため、さまざまなゲストをお招きして、海の魅力、海の可能性、海の問題についてお話を伺っていく「Know The Sea」。Podcastなどを介してお届けしているこのコンテンツは、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環です。
今回のゲストは、シンガー・ソングライターのLisa Halimさん。インドネシアと日本の血を引く彼女は、サーフィンとビーチカルチャーを愛し、首都圏と静岡県下田の2拠点生活を送っています。昨年7月に第一子を出産し、ママになったばかりのLisaさんに、海と音楽、そして新たな生活についてお話を伺いました。
海辺のデュアルライフ:娘も大好き「お散歩コース」
「ママになったので、海に行くのはお休みされているのかな?」という質問に対し、Lisaさんは笑顔で答えます。「家から海まで車で1〜2分なので、変わらずお散歩コースです」。
生後3〜4ヶ月の頃から娘さんを海に連れて行き、砂浜で遊ばせているそうです。娘さんも海が大好きで、とてもご機嫌だと言います。
驚くべきは、娘さんが海に浮かぶサーフボードの上をハイハイする動画。初めてサーフボードに乗せた時のことだそうですが、「まさかあんなに上手にハイハイするとは思いませんでした」と語るLisaさん。そのバランス感覚の良さに、親バカながらも将来のサーファーの片鱗を感じているようです。
下田の海に魅せられて:人生を変えた出会い
Lisaさんがサーフィンを始めたのは、今から17年前。プロサーファーとの出会いがきっかけでした。その後、下田の海の美しさに魅了され、サーフィンにのめり込んでいったと言います。
「波に乗れなくても、ただ海にいるだけで心が洗われる。自分らしさを海の中に見出せたのが下田でした」。
海の色はエメラルドグリーンで透明感があり、沖縄よりもきれいだと言う人もいるほど。東京からのアクセスも良いこの場所で、Lisaさんは自身の「居場所」を見つけました。
音楽と海、そして「ホーム」
独身時代から、音楽と海が生活の大きな柱だったLisaさん。娘さんが生まれてからも、その関係は変わりません。
「海は大人も子供も遊べる場所。それってすごく平和ですよね。みんなが集まれば、困ったことがあっても誰かが助けてくれる。そういうのを今経験できていて、海が本当の“ホーム”だと感じます」。
2018年にリリースしたアルバム「by the Sea」では、スピッツの「渚」をカバー。リスナーからのリクエストで選曲したこの曲に、海っぽいアレンジを加えて歌い上げました。
また、同アルバムに収録された竹内まりやさんのカバー曲「元気を出して」は、Def TechのMicroさんとの共作です。二人の出会いはなんと海。「波のない日に海の家でギターを弾いていたら、Microさんがいらして。そこからセッションが始まって、この曲を一緒に歌いました。海がつなげてくれた出会いだと思っています」と、まるで映画のようなエピソードを披露してくれました。
「What a Wonderful World」と「満ちてゆく」に込めた思い
今年の1月、出産後初のリリースとなったのが、ルイ・アームストロングのカバー「What a Wonderful World」です。
「I hear babies crying」という歌詞が、ママになったばかりの自身の心境とぴったり重なったと言います。
「戦争や災害がある中で、それでも地球の美しさや、一生懸命に生きる人々の姿を歌うこの曲が、今の自分にフィットしました」。
さらに6月には、藤井風さんの「満ちてゆく」をカバー。こちらもリスナーからのリクエストで、ご自身の気持ちに深く寄り添う曲だったそうです。
「守るものができること、もともとは怖かったんですけど、今はすごく幸せです。必ず別れは来るけど、それさえも最後まで愛そう、という気持ちがこの曲を歌ってより深くなりました」。
ママになったことで、歌声も、そして書く曲にも新たな変化が訪れるだろうと語るLisaさん。これからも彼女の音楽は、海の波のグルーヴを乗せて、人々の心に寄り添い続けるでしょう。

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