2024年6月からスタートした音声コンテンツ「Know The Sea」。私たちの宝である海を未来へつなぐため、さまざまなゲストをお招きして、海の魅力、海の可能性、海の問題についてお話を伺い、Podcastなどを介してお届けしていきます。このコンテンツは、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環です。
今回のゲストは、まちおこしゲリラビジネス株式会社「Yプロジェクト」代表の島康子(しま やすこ)さん。エネルギッシュに発信されている青森県大間の新たな魅力についてお話を伺いました。

Uターンして気づいた大間の魅力
「よぐ来たのー!」と元気いっぱいのお決まりの挨拶からリモート出演してくださった島さん。そんな島さんは、進学や就職で、青森市・東京・仙台と17年間にわたる都市生活を経て、大間にUターンされました。そもそも大間に戻ろうと思ったキッカケは何だったのでしょう?
「直接的なキッカケは、実家が木材を切る製材工場なのですが、そこを継ぎなさいということからでした。けれども、帰ってきてから漁師町であるこの大間というふるさとの素晴らしさ、脂っこさにようやく気づいたんですね。もうなんかエネルギーが体からむくむく沸き上がって、よっしゃー!という感じでまちおこしゲリラになってしまったという」
大間の白身魚に注目!
その中で取り組まれたのが、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環で行われた「大間アゲ魚っ子キャンペーン」だそうです。どんな内容なのか教えていただきました。
「大間はマグロがとても有名なので、マグロの1強というイメージを皆さんは持っていると思うのですが、津軽海峡はマグロだけじゃなくて、白身の魚も色々ととれていて。ただマグロに隠れちゃって、なかなか地元の人達も白身の魚を食べなくなったりしていて。そこで、あえて、あまり光が当たらない白身の魚に着目しました。子どもたちがおいしいと魚を食べてくれるのが、フライドフィッシュ。これなら好きになってくれるかなということで揚げ物にして、子どもたちから、お魚を食べて海を守っていこうというムーブメントを起こそうと思い、それを『大間アゲ魚っ子キャンペーン』としました」
食べてもらいながら海の学びも提供する「海の食育」
また、ただローカルフードをつくるだけで終わらず、地域の飲食店や学校と連携もされたそうです。
「飲食店ではアゲ魚っ子のメニューを出してもらって、学校では給食だったり、お弁当などで子どもたちに食べてもらいながら、海の学びも提供しました。私達は『海の食育』と呼んでいますが、これを下北半島の5市町村全部の地域で小学生に提供しました」
子どもたちはどんな反応だったのでしょう?
「魚を今までにひと口も食べたことがないという子どもが、『おいしい!』と言って食べてくれて。子どもが大好きな“アゲ魚っ子ボール”というメニューをつくることができました。まずは、食べるところから海に興味を持って、海の子になってもらえればいいなと思っていて。海の町だから子どもたちにも海の子であって欲しい。今は全く海の子じゃないんですよ。ですので、その危機感から頑張っていますね」
現在は、大間以外の地域のむつ市や風間浦村の飲食店で提供されているとのこと。「サイドメニューでいいから味わってもらい、ちょっと津軽海峡に思いをはせてもらえれば」とおっしゃっています。
“マグ女”による「ビーチク」も実施!
まちおこしゲリラビジネス株式会社「Yプロジェクト」では、他にもさまざまな活動を行っていると教えてくださいました。
「大間も含めて、津軽海峡をぐるっと取り囲んだ青森側と北海道側の女性たちと、『津軽海峡マグロ女子会』、略して『マグ女』という海をつないだ女性たちによる町おこしをやっていまして。その仲間達と取り組んでいるのが、『ビーチクリーンヨガ』、略して『ビーチク』。海岸をキレイにして、キレイになったところで、自分の心と体を整える・キレイにするという意味でヨガを行っています」
大間埼灯台を利活用!音楽フェスを開催!
さらに、大間埼灯台の利活用にも取り組んでいらっしゃるとのことです。
「大間崎が本州最北端。そこからさらに海を挟んで600m北に、弁天島という離島があり、そこに“大間埼灯台”あるんですよ。なかなか灯台のある島まで行けないから、今まで眺めるしかなかったのですが、何とかそれを観光に生かせないかなということで、その島をぐるっと1周しながら、灯台をウォッチングするクルージングも企画・開催して。あとですね、今年9月には、突端だから『突端フェス』という音楽系の野外イベントを、灯台が見えるところで初めて行いました」
フェスの最後には、灯台に明かりが点灯し、それをみんなで愛でてフィナーレとなったそうですよ。
「海のごちそう?フェスティバル2024」に参加!
最後に、今後の活動について伺うと、11月9、10日に六本木の東京ミッドタウンで開催される「海のごちそう?フェスティバル2024」に参加すると教えてくださいました。
「私は直接お店を出すとかトークするといった役割はないのですが、海のごちそうフェスティバルは、食を通じて海の問題にアクションを起こしているみんなの頑張りが集約される場所なんですよ。マルシェでいろんな商品を販売していますし、キッチンカーもありますし、海の食文化についてゲストの皆さんによるトークも行われますし。私もこのフェスで、新たなエネルギーをほかのみんなの頑張りからもらってきたいなと思っています」
パワフルな島さんに生で会えるかもしれませんので、皆さんも遊びに行かれてはいかがでしょう。






