2024年6月からスタートした音声コンテンツ「Know The Sea」。私たちの宝である海を未来へつなぐため、さまざまなゲストをお招きして、海の魅力、海の可能性、海の問題についてお話を伺い、Podcastなどを介してお届けしていきます。このコンテンツは、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環です。
今回のゲストは、タレントのIMALUさん。鹿児島の離島・奄美大島と東京の2拠点生活を送っているIMALUさんに離島での生活や大好きな海についてお話を伺いました。
奄美大島では家を手づくり!
2022年の夏から2拠点生活をスタートしたIMALUさんに、今はどんな生活スタイルを送っているのかをお聞きしました。
「今は東京と奄美大島の割合は半々ぐらいですね。メインの東京の仕事もしつつ、ローカルの奄美テレビでも番組をやらせてもらっています」
仕事だけではなく、プライベートについても伺ってみると、家をDIYで建てたと教えてくださいました。
「プロの大工さんに協力してもらいましたが、家は基本的にDIYでやりました。最初は木を倒すところから始めたぐらいで、本当に自然のままからスタートしました。パートナーと一緒に住んでいて、そのパートナーがDIYや手づくりが好きだったり、こだわっていたりしたのがキッカケで。大変な部分はもちろんあるんですけど、良かった点はすごく安く済む。それに、例えば、コンセントの位置をどこにするとか、そういうところから自分で考えたので愛着がわきます」
東京と奄美大島との違いは?
2年ほど生活して奄美大島での友人も増えてきたとのことですが、その部分で東京との違いを感じたそうです。
「奄美大島に住んでから思ったのが、ご近所づきあいがすごく大事ということ。私は生まれも育ちも東京なので、なかなかご近所づきあいがありませんでした。だから、奄美大島に行ってからは、集落の集まりやイベントに参加していて、そういったご近所の方と交流を持つ時間が当たり前にあります」
叶えた「海のそばに住みたい」という夢
奄美大島での生活もだいぶ慣れた様子のIMALUさんですが、そもそも奄美大島に住もうと思ったキッカケは何だったのでしょう?
「私はもともと海が大好きで、毎年夏に海遊びに行っていました。そして、いつかは海のそばに住みたいという夢がぼやっとあって。でも、仕事も頑張らなきゃいけないから、老後を海で暮らすのがいいなぐらいに思っていたんですけど、コロナ禍をキッカケに仕事のやり方やライフスタイルを色々と考える時間ができまして。あの時期は皆さんも不安な時間が多かったと思いますが、私自身も『仕事はこれからどうなっていくのかな』といったように、未来がちょっと不安になりました。その時に、もうこのタイミングで行っちゃえと思って。リモートが普通になってきたから、もう遠くまで行っちゃおうと思って」
奄美大島の魅力は「人がいない」こと
海のそばへの移住を決意しましたが、当初は神奈川や千葉、静岡などで考えていたそうです。そんな中、奄美大島に住みたいと思ったのは、訪れた際の直感、そして、「人がいない」という魅力だったと教えてくださいました。
「私が思う奄美大島の最大の魅力は、人が本当にいないこと。きれいな美しい海を独り占めできる場所。ウミガメも一年中いて、シュノーケリングしたらウミガメとバッタリ会うなんてこともよくあります。初めて奄美大島に旅行で行った時も、ウミガメと一対一でただ一緒に泳ぐという経験をして、『この時間どんだけ贅沢なんだよ』と思いました。でも、これが普通なんです。そこで、『こんな世界が日本にあったんだ!めちゃくちゃ穴場じゃん』と思って、どんどん奄美の魅力に惹かれていきましたね。もちろん島の人も本当に明るくて楽しくて優しい人ばかりですし。そういった魅力に惹かれて奄美大島に決めました」
ちなみに、奄美大島は東京23区より広いものの、人口は6万人ほどだそうです。
海のそばに住んでみて気づいた「海の表情の違い」
家から海が見えるとおっしゃるほど海のそばに住んでいるIMALUさんに、暮らしの中に海があるのはどんな感覚なのかを伺ってみると
「すぐに海へ行けるので、昼間に行かず、暑さが収まる夕方頃から海へ行くようになりましたね。例えば、旅行に行くと『この限られた2日間だけでどれだけ海に入れるか』という感覚があり、頑張って海に行く、もうとりあえず入ろうみたいになっちゃうじゃないですか。でも、住むと本当にいつでも行ける環境になるので、今日行こうかなみたいな感じで、夕方に犬を連れて海へ行って泳いだり、SUPをやって夕日を見たりとか、そんな感じになりましたね。あとは、海の表情ってこんなに違うんだなということを知りました」
海のそばに住んだことで、季節や天候によって海の表情が違うと気づいたそうで
「今日は濁ってるなとか、今日はすごく風が強いんだなとかを海を見て感じます。島というと、真っ青で透明度が高いトロピカルな海を想像しますよね。もちろん、そういう日もいっぱいありますが、台風のシーズンはすごく濁ったり、風が強くなったりしますし、風の向きで海が全然変わったり、潮の満ち引きとかでも違ってきますし。今だけの海の表情ってあるんだなと住んでみて感じました」
海の景色で心が満たされる
そんなさまざまな海の表情を知ったIMALUさんは、どんな時に海の恵みを感じるのでしょう?
「私は海がすごく好きなので。見ているだけでも満たされています。奄美大島は、海だけじゃなく、星もキレイなので、例えば、仕事の人間関係でちょっと面倒くさいことやイヤなことがあっても、『この海の景色が見られるなら私は幸せ』と心が満たされる景色です」
そういった心への恵みだけではなく、グルメでの海の恵みもたくさんいただいていると教えてくださいました。
「海が近い分、お魚とかありがたくいただいて、ご近所の方から『今日は結構釣れたよ』とお刺し身にしてもらうこともあります」
ちなみに、「奄美大島のスナックあるあるなのかもしれない」とおっしゃっているのが、ゴハンの量が多いこと。おつまみではなく、定食のレベルで色々と提供されることがあるそう。その上、飲み放題でひとり3,000円という安さに驚いていました。
自然が近くにあることで高まった環境への意識
そんなIMALUさんは、講談社の雑誌「FRaU」のWEBサイトのひとつ「FRaU the EARTH」に、奄美大島と東京の2拠点生活を綴ったエッセイ「都会っ子のデュアルライフ」を月1で連載されています。2024年8月のエッセイでは、海や自然に配慮したアイテムを紹介していたように、離島ライフで環境への意識が高まったとおっしゃっています。
「もともと意識はしたいとは思ってはいましたが、自然が近くにあるとより一層身近に感じるし、そういったことに配慮したことを私もやらなきゃという意識はすごく高まりました。奄美大島に来てまだ2年ですが、サンゴがどんどんダメになっているといったお話は本当によく聞きます」
IMALUさんも、「リーフフレンドリー」と記載のあるサンゴに優しい日焼け止めを試すなど、環境への配慮を実践しているそうです。そういった少しの行動が未来につながっていくのではないかとおっしゃっています。
「環境に配慮したものとかサステナブルなことをやっていますと言うと、色んな知識がないといけないんじゃないか、使うもの全部が配慮したアイテムじゃないとSNSで怒られてしまうかなと、ハードルが高い印象がありました。でも、エコアイテムは誰でも使えるし、みんながちょっとしたことをやれば、それが未来に繋がっていくと思うので、もっと気軽にサステナブルなことをしていいのではないかと私は思っています」
島の人の幸せを考えての行動・発信を心がけ
エッセイなどでも奄美大島の魅力を発信していらっしゃいますが、一方でその発信が課題でもあるとおっしゃっています。
「本当に魅力的な島なので、伝えたいという気持ちはありますが、一方で、島に人が増え過ぎてしまうと、環境問題などにつながっていくかもしれないとも思っています。島の方達でも、例えば、お店を宣伝して欲しい人もいれば、宣伝して欲しくない人もいて。だから、何でもかんでも発信するのではなく、島の人たちがどう幸せになってもらえるか、そこで自分は何ができるかをずっと考えています」
「奄美大島といえばIMALUでしょ」という伝道師になりたい
最後に、今後の展望について伺ってみると
「まだまだ2年目のペーペーです。集落の集まりやお祭りも、コロナ禍でできていませんでしたが、今年も5年ぶりのお祭りがあったりとイベントも少しずつ増えています。ですので、もっといろんな島の人達に出会って、繋がって、もっと島のことを知っていけたらなと思っています。そして、近くにある自然について、自分が伝えられることとか、自分がやっていけることを増やしていけたら。ゆくゆくは『奄美大島といえばIMALUでしょ!』と言われる存在になれるように頑張ります!」







