野間埼灯台の現代版「灯台守」

仙敷裕也&佐々木美佳

2024年6月からスタートした音声コンテンツ「Know The Sea」。私たちの宝である海を未来へつなぐため、さまざまなゲストをお招きして、海の魅力、海の可能性、海の問題についてお話を伺い、Podcastなどを介してお届けしていきます。このコンテンツは、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環です。

今回のゲストは、愛知県にある「野間埼(のまさき)灯台」の現代版「灯台守」として活動している仙敷裕也(せんしき ゆうや)さんと佐々木美佳(ささき みか)さん。野間埼灯台の魅力と灯台守のお仕事についてお話を伺いました。

「恋人の聖地」で恋する2人が現代の灯台守に

愛知県美浜町にある野間埼灯台。恋人たちが南京錠を掛け、永遠を誓う場所としても有名なこの灯台で、利活用をさらに盛んにして、地域を盛り上げていくべく、「現代版 灯台守」という名の地域おこし隊になってくれる人の一般公募がされました。その結果、30組の応募者の中から選ばれたのが、仙敷裕也さんと佐々木美佳さんのリアル恋人のおふたりです。そんなおふたりに、まずはなぜ応募されたのか伺ってみると、仙敷さんは

「カメラマンという仕事をしていまして、野間埼灯台で年間100件以上のウェディングフォト撮影をしていました。そのウェディングフォトの事業がキッカケで、僕の仕事が軌道に乗っていったというのもあって、灯台に恩返しをしたいなという思いがありました。また、ウェディングフォトの撮影をした方が、素敵な記念の場所として戻ってきてくれるような場所づくりをしていきたいという思いがあって応募しました」

佐々木さんは、そんな仙敷さんから誘ってもらったそうです。

「私はまだ野間埼灯台に行ったことがなかった時でしたが、もともと彼から写真を見せてもらったり、ウェディングフォト撮影で人気な場所だよと聞いていたので、どんなところかなと気になっていました。また、キッチンカーをしたいとずっと思っていまして、ちょうど始めたいと思っていた矢先に、この募集を見つけて。そして、彼も一緒に行くということで応募してみようかと」

夕日が特にキレイ!フォトジェニックな野間埼灯台

現代版「灯台守」から見た野間埼灯台はどんな灯台なのでしょう?その魅力について教えていただきました。

「愛知県で最も古い灯台と言われていて、103年前につくられました。見た目も真っ白で灯台っぽい形をしている灯台になっています。あと、珍しいようなんですが、灯台のすぐ横に道路が走っていて、車でのアクセスがとても良くて、気軽に来られるような場所になっています。そして、月に3回ほど灯台の開放も行っていて、一般の方も登れるようになっています」

そのほかに、仙敷さんがお仕事とされているように、ウェディングフォトとして人気の撮影スポットとなっていて、灯台バックで撮れるそう。また、撮影スポットとしてはほかにも特徴があるとのことです。

「岩場では海外みたいな写真が撮れますし、夕日がとてもキレイです。海の真ん中に夕日が沈んでいくような形になっていて、それが撮れるコースは他にはなかなかないと思います」

また、灯台に登って上から見てみると海が透明で、特に夏の時期は澄んでいてキレイで感動するそうです。

美浜町は人が温かい!星空がキレイ!

灯台守に選ばれてから美浜町に移住してきたおふたり。美浜町の印象をまずは仙敷さんに伺ってみると

「美浜町は本当にいいところがいっぱいあるんですけど、僕がイチバン印象的なのは会う人会う人がすごい優しいことです。美浜町に引っ越してきてから、色んな方が気に掛けてくれます。野菜をくれたりとか、今まであまり経験したことないようなことがあって、人が温かい町だなっていう印象ですね」

佐々木さんは名古屋に住んでいた時と比べて、自然が豊かだと感じているそうです。

「名古屋では車がたくさん通っていたり、ビルがあったりという中で、あまり自然と触れ合う機会がなかったのですが、美浜町に来てからは自然豊かだなとすごく感じています。イチバン印象的だったのが、今まであまり空を見てこなかったのですが、美浜町に来てからは街灯がそんなに多くないので、パッと空を見上げた時に一面に星があって、本当にキレイなので感動しています」

また、おふたりとも身近に海があることがステキだと感じているそうで、仙敷さんはフラっと散歩に行くこともあるとおっしゃっています。

大きなエビフライと野間海苔という海の幸も絶品!

そんな美浜町は、伊勢湾が目の前に広がっています。おふたりに美味しかった海の幸を教えていただきました。

「僕はこの辺で有名な大きなエビフライです。もう本当にプリプリでめちゃくちゃ美味しいんですよ!」

「私は野間海苔です。パリっとした味のある海苔で、私が好きなタイプの海苔だったのでオススメです」

ちなみに、佐々木さんが野間海苔を使ったおにぎりを仙敷さんにつくることもあるそうですよ。

現代版の灯台守として今後の目標は?

最後に、おふたりに今後の目標について伺ったところ、ひとつはマルシェの復活とのことです。コロナ禍前まで灯台の近くにあるお寺の野間大坊で行われていたマルシェを、今年度から復活させて、街を盛り上げたいとおっしゃっています。さらに、それぞれの目標もお聞きしました。まずはカメラマンの仙敷さん。

「僕は今回の活動から、灯台に登ってウェディングフォトが撮れるプランを新しく始めたんです。今までは、灯台に登っての撮影はなかなか難しかったのですが、灯台守の活動によって登って撮影をさせていただけることになって。灯台に登ってのウェディングフォトは、全国でもここだけなのではないかと思うほど珍しい撮影だと思います。灯台という絶景の中で撮影を楽しめることを、もっと知ってもらいたいと思っています」

佐々木さんは夢だったキッチンカーを目標に掲げています。

「昨年から始めたいと思っていたキッチンカーを、今年の夏頃からできるように動いています。灯台前に広場があるので、そこにキッチンカーを置いて、遊びに来てくれた人が名物といえばこれだと思ってもらえるものであるとか、楽しんでもらえるようなもの、あとは地元の方と連携したものなども販売していきたいと思っています」

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