2024年6月からスタートした音声コンテンツ「Know The Sea」。私たちの宝である海を未来へつなぐため、さまざまなゲストをお招きして、海の魅力、海の可能性、海の問題についてお話を伺い、interfm番組内やPodcastなどを介してお届けしていきます。このコンテンツは、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環です。
今回ゲストにお迎えしたのは、ミュージシャンのDef TechからShenさん。ハワイと日本の海、そして、海の未来を願って歌った楽曲についてお話を伺いました。

出身はハワイ・オアフ島にあるカイルア
今年2024年の海の日に新曲「FANTASY」をリリースするなど、数多くいるミュージシャンの中でも海のイメージがとても強いDef Tech。父親がサーフショップを営んでいたMicroさんと、ハワイ育ちのShenさんのおふたりでユニットを組んでらっしゃいます。Shenさんはオアフ島にあるカイルアで育ったとのことで、まずはその街と海についてお話を伺いました。
「カイルアはホノルルから車で30分ぐらいのところ。オアフ島の高い山を越えると、エネルギーが変わります。そこはウィンドワードサイドというエリアです。そこにあるカイルアビーチが有名で、世界の美しいビーチランキングのトップテンにいつも入っています。そのビーチはすごく長くて、砂は白いパウダー状で美して、ハワイの海の写真を見るといつもカイルアビーチが写っているんですよ」
海が当たり前のハワイ。日常に溶け込み過ぎた結果・・・
ハワイの中でも代表的なビーチのそばで育ったShenさんですが、実はハワイのローカルの人達は日常的には海へ行かないと教えてくださいました。
「ハワイだと海が当たり前すぎてローカルは行かないんですよね。いつでも行けるから。だから、若者はモールへ行ったり、ショッピングしたり、映画を観たりします。だけど、月1回とか週末ぐらいは、僕は友達とボディーボードをやりましたね」
中学から大学までカヌーに熱中!
海が当たり前にあるハワイでの生活の中で、ボディーボードなども楽しんでいたというShenさんに、ほかにどんなマリンアクティビティをしていたのか伺ってみると
「中学・高校・大学とカヌークラブに入っていました。ハワイアンカヌーと呼んでいる「アウトリガーカヌー」と言って、6人乗りの細いカヌーです。レースにも出場していて、コースは10kmで、1時間ぐらい漕ぐんですけど、あっという間!キレイな海の中を漕ぐので最高です!でも、カヌーってずっと同じ動きなので途中から『なんで俺はこれをやっているのか』と思っちゃうんですよ」
ちなみに、ハワイの学校ではカヌークラブはメジャーだそう。そんなハワイアンカヌーは、もともとはレース用ではなく、ハワイアントラディショナルとして島から島へと渡る乗り物だったとのことです。
ハワイと沖縄は似ている!キレイで海の風が同じ香り
カヌー以外にもカヤックもやっていたというShenさんは、今はハワイと同じく海が近い沖縄県に住んでいらっしゃるそう。その沖縄についても伺いました。
「沖縄とハワイはすごい似ていますね。海がキレイで、海風が同じにおい。文化もすごく似ていて、沖縄からハワイへの移民が多かったからだと思います。スパムおむすびとかもあるし、アロハシャツは、日本の着物の生地を持っていって、その着物からつくっていました。だから、沖縄の文化がハワイに入ってきています」
ちなみに、沖縄とハワイとの違いについてお聞きしてみると、「沖縄の方が安全」とのこと。「ハワイに行ったら車に高価なものは置かないように」と注意喚起してらっしゃいました。
そして、海のすぐそばに住んでいらっしゃるということで、どんな生活スタイルなのかを伺ってみると
「住んでいるところは、玄関を開けたら海が見えます。歩いたら5~10分で海です。太陽もバッチリ浴びれるし、海風も香るしで最高です。今は40代だけど、昔インラインスケートをやっていたので、ローラーブレードを買って走っています」
そんな沖縄生活を満喫しているShenさんは、目の前の浜辺で歌詞を書くなど創作活動もしているそうです。
海がないと生きていけない
沖縄在住とはいえ、お仕事の都合上、東京と沖縄を行ったり来たりの生活だとおっしゃるShenさん。ただ、最初は東京に住んでいたそうです。なぜ沖縄に住むことを決めたのでしょう?
「最初はずっと東京に住んでいました。けれども、ハワイに帰りたいという瞬間が来ました。ただ、それだと仕事ができない。音楽も続けたいからどうしようかと思っていた時に気付いたんです。東京と大阪は新幹線で2時間半、東京と沖縄は飛行機で2時間半。『あれ、全然沖縄は遠くないじゃん!』と。それに気づいてアパートを探し始めました」
そんなShenさんに「海がそばにある沖縄と東京での音楽活動という今の生活は快適ですか?」とお聞きしたところ、「ワビサビですね」とおっしゃいました。一体どういうことなのでしょう?
「なぜかというと、タウン&カントリー、海なのか街なのかのバランスが大事だなと思います。たぶん島国に住んだことのない人は、沖縄に住んだらすぐに飽きてしまうと思うんです。毎日その生活できますかと。だけど、僕はそう育ってきたから、海の隣にいることは最高です!だから、仕事をしないといけない人達は、沖縄は旅行でいいと思います。僕は海がないと生きていけない。海の力はすごくて、人間のナチュラルさが出るし、海に入ると浄化されますから」
そうおっしゃるShenさんは、今は海で泳いだりSUPをしたりするのが好きとのことです。

西表島の海洋ごみがキッカケで生まれた楽曲
そんな海に強い思い入れがあるShenさんに、最後にミュージシャンとしての活動と海についてお話を伺いました。お聞きしたのは、Def Techのおふたりが海の未来を願って歌った「All That’s In The Universe」という曲について。この曲は2011年に西表島へ行った時に生まれた曲とのことですが、何を見て何を感じたのでしょうか?
「西表島はあまり人がいないところ。ちょっと町から離れるとすごく美しい海があります。けれども、浜辺がゴミだらけでした。それがすごい印象的で。ミュージックビデオにも映っていますが、砂も見えないぐらいゴミがありました。そこで、僕たちは『こんな海辺は見たことないね』『僕たちはなぜ生きるかを伝えるべき』と思いました。歌詞にもありますが、『人間の体が地球とつながっているよ』というところがイチバンのポイントだと思っていて、それをみんなに気づいて欲しい。もちろん、この体はお母さんからきていますが、『地球がなかったら僕たちはいないんだ』ということ。全てがひとつで、この海が自分の体でもあること、そして、自分のゴミの責任とかエコの世界とかをサポートしないといけないと、みんなに気づいて欲しいです







