2024年6月からスタートした音声コンテンツ「Know The Sea」。私たちの宝である海を未来へつなぐため、さまざまなゲストをお招きして、海の魅力、海の可能性、海の問題についてお話を伺い、Podcastなどを介してお届けしていきます。このコンテンツは、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環です。
今回のゲストは、「株式会社しまおう」の代表取締役・山本善英(やまもと よしひで)さん。長崎県・五島の海、魚、科学とのつながりについて伺いました。

長崎県内の小学生がデザインしたパッケージが最高賞に!
長崎県五島市で練り物を製造している株式会社しまおう。そのしまおうで製造している「五島の海がまるごとつまった地球にやさしい しまおうのかまぼこ」が、第61回長崎県水産加工振興祭水産製品品評会のデザイン部門で最高賞となる水産庁長官賞を受賞したそうです。実は、この商品のパッケージをデザインしたのは長崎県内の小学生で、五島の海とのつながりが詰まったデザインなのだと山本さんが教えてくださいました。
「2022年に行われた海洋体験学習イベント『長崎・五島 東シナ海調査隊!』で、子ども達が五島に来られて勉強された時にデザインしたものです。2泊3日で行われたこのイベントは、五島の海で活躍する科学技術をテーマに、水中ロボットでの海中調査やAIを活用した最先端の魚体管理、弊社の見学など、五島の海についてさまざまなことを学ぶというものでした。弊社では、日本初の浮体式洋上風力発電“はえんかぜ”の電力を使って工場を稼働していて、その様子を勉強してもらいました。そのほかにも、五島市内の再生可能エネルギーを100%使ってかまぼこをつくっているなど、環境に優しい取り組みも行っていることとか、島の魚文化についても学んでもらったんです。子ども達はイベントを通して磯焼けが深刻になっていること、海風が電力を生み出していること、浮体式洋上風力発電が魚のすみかにもなっていること、その電力が島の特産品をつくっているといった海のつながりを学習し、考えまして、その最後のまとめとして伝えたいことを絵で表現し、それがパッケージになっています」



印象的だったのは子ども達の輝く目
浮体式洋上風力発電“はえんかぜ”を見た後に、しまおうの工場見学をした子ども達。どんな様子だったのでしょう?
「目が輝いていました!『はえんかぜでできた電気を100%使用してこの商品ができてますよ』と説明して、試食してもらったんですよ。すると、子ども達が目を丸くして感動して『おいしい』と言ってくれて。見てきた洋上風力の電気でかまぼこができてるんだというのがつながったんでしょうね。本当にもう真剣なまなざしで説明を聞いてくれていたことを覚えています」


地元で採れた魚!地元でできた電気!そこから安心安全な商品を
子ども達は「洋上風力発電の電気」と「かまぼこ」との関係性に感動したそうですが、そもそも洋上風力発電を取り入れようと思ったキッカケは何だったのでしょう?
「そういう電気があると聞いた時、『五島でできる電気を使うってカッコイイ!』と思ったのがスタートでした。再生可能エネルギーを使って製造している、そして、地元で採れた魚を、地元でできた電気を活用して、安心安全な商品をつくる。そういったことができると思い、取り入れました」
そして、気になるかまぼこのお味について伺ってみると
「長崎県の魚を100%使用して製造しています。また、とれたその日にすり身まで加工するので、魚のうま味が十二分に詰まっていて、保存料や化学調味料も使用せずに、魚のうま味だけで勝負してるようなかまぼこです」




五島の海にも温暖化の影響を感じる
そんな絶品かまぼこを生み出す元となる五島の海について、感じていることを伺いました。
「海のキレイさとかは変わりません。けれども、温暖化になって、とれる魚が変わってきています。季節でとれる魚がとれなくなってきたり、逆にとれなかった魚が急にとれたりして、温暖化はすごいなと思いますね」
海の中の環境の変化を如実に感じているようです。
パッケージを見てかまぼこを食べて欲しい!
最後に、山本さんに伝えたいメッセージを頂きました。
「パッケージには子ども達が描いた全ての絵が載っていると思いますので、ぜひ見てみてください。そして、かまぼこを食べてみてください」








