第49回「美味しいパンで、みんなに、食卓に幸せを届ける」株式会社タカキベーカリーに聞いてみた！

ゲスト：株式会社タカキベーカリー代表取締役 社長執行役員 坂本 和久さん

『となりのカイシャに聞いてみた supported by オリックスグループ』。
この番組は、地域が主役の企業応援ビジネスバラエティ。
オリックスグループの提供でお届けします。
パーソナリティは、フリーアナウンサーの小堺翔太さん。
場所ごとに地元のアシスタントとともに、ゲストのお話を伺っていきます。

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今週は広島FMからお届け！アシスタントは俊山真美さん。そして、ゲストは株式会社タカキベーカリー代表取締役 社長執行役員 坂本 和久さんです。

株式会社タカキベーカリーは、アンデルセングループの主要会社の一つ。全国のスーパーやコンビニでお馴染みのあの石窯パンをはじめ、焼きたてパンを提供するお店の草分け的存在 リトルマーメイド の運営などベーカリー事業を幅広く展開しています。

まずは戦後3年目に創業し、今年で76年目を迎えるタカキベーカリーの誕生秘話を伺いました。

戦後1948年、美味しいパンを作る創業者の思い

戦後1948年焼け野原となった広島の土地で、創業者の高木俊介夫妻を含む４名で配給の小麦粉を預かってパンを焼き、その工賃で生計を立てていたのがタカキベーカリーの始まりです。

坂本さん「美味しいパンを作りたいという思いから、不純物が多く含まれる配給の小麦粉を夜中までふるいにかけて作っていました。また、『口に入れるものだから』ということで当時は珍しかった”パン専用の包装紙”にパンを包んでいました。美味しいパンを包装紙にくるんで渡せてもらえるということで話題になり、お客さんが増えたそうです。」

その後1962年には株式会社タカキベーカリーと名前を変え、5年後には ベーカリーとレストランの複合店である広島アンデルセンを開店しました。そして1972年、ついに皆さんおなじみのリトルマーメイドがオープンしました。

坂本さん「企業理念の『食卓に幸せを』や 『お客様に喜んでいただく』は創業当時の仕事から繋がっています。」

創業者の高木俊介さんと会話したのは一度のみという坂本さん。ただたった一度でも、みんなのためを常に考えている方だ、と感じたそうです。当時のエピソードを教えて頂きました。
新入社員の研修時代、300人ほどの同期とともに昼食を取っていた時のお話。坂本さんの席のコーヒーは最初に配膳されたため配り終わったころには冷え切っていました。それに気づいた高木さんが、わざわざ坂本さんのところに来て「温かいコーヒーに変えてもらいなさい」とおっしゃったそうです。

坂本さん「約300人という大人数の中でも１人１人を見ていることがとても嬉しく、心が温まりました。今は自分が会社を代表する立場にいるので、できる限り新入社員の方々の研修や夕食の場に参加して、 1人1人を見て声掛けをすることを大切にしています。」

コーナー「癒しのおすすめスポット聞いてみた！」

タカキベーカリー 坂本さんのおすすめスポットは、東広島にある道の駅 「西条のん太の酒蔵」。一昨年オープンしたこちらでは、地元のお野菜やお花に加えて酒処として有名な西条のお酒が豊富に揃っています。
坂本さんは、ドライブがてらのん太の酒蔵に行き、普段中々ゆっくりお話ができない奥様との時間を楽しんでいるとのこと。みなさんも広島をドライブされる際は「西条のん太の酒蔵」に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

冷凍パン技術でみんなを幸せに

ベーカリー事業を幅広く手掛けるタカキベーカリー。現在の事業内容について詳しく伺いました。全国に９か所の製造と物流拠点を持ち、３つの事業を中心に展開しているとのこと。

１つ目はスーパーマーケットや生協などに商品を卸し、販売を行うリテールサポート事業。２つ目はファーストフード店やカフェ、ホテルなどに向けて業務用の冷凍パン生地を販売するフードビジネス事業。３つ目は焼きたてパンのお店のリトルマーメイドを展開するフランチャイズベーカリー事業です。

リトルマーメイドは焼き立てパンを提供する草分け的な存在ですが、それを可能にしたパンの冷凍技術の開発には創業者である高木さんの思いがありました。

坂本さん「高木さんは焼きたてのパンを全国のお客様に届けたい、長い作業時間により過酷な労働を強いられる作業者の負担を軽減したい、という思いがありました。そこで、作業時間を短縮させる冷凍生地の開発に取り組みました。」

10年ほどの歳月を経て開発を行い1972年に冷凍記事の技術の特許を取得したタカキベーカリー。リトルマーメイドはその技術を使った冷凍パン生地を活用した店舗運営システムで動いています。現在は全国に270店舗を展開し誰もが知るブランドになったリトルマーメイド。ブランドコンセプト「マイ・ワンマイル・ベーカー」の実現のため、お客様の暮らしに寄り添えるようなベーカリーを目指しているそうです。

そしてなんと、冷凍パンの技術で取得した特許は創業者の高木さんの「独占するのではなくパン業界全体の発展に貢献した方が良い」という思いのもと無償で開放されています。
お客様のことを第一に考え、全国で焼き立てパンの美味しさを味わえる、パンがもっと家庭に普及することを目指してきた創業者の方の思いに学びを得た第49回でした。

次回も引き続き、タカキベーカリー 坂本 和久さんをお迎えしてお届けします。
ぜひお聴きください！
番組ではメッセージや感想を大募集中。今週からは番組への感想等に加え新たに社長にしてみたい質問を募集します！「入れ替わってみたい人は？」や「モーニングルーティンは？」など、なんでも構いません！どしどしメッセージをお寄せください！

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