第29回「技術と人で秋田から世界にめっきを届ける」東電化工業株式会社に聞いてみた！

ゲスト：東電化工業株式会社 代表取締役社長 若泉裕明さん

『となりのカイシャに聞いてみた supported by オリックスグループ』。
この番組は、地域が主役の企業応援ビジネスバラエティ。
オリックスグループの提供でお届けします。
パーソナリティは、フリーアナウンサーの小堺翔太さん。
場所ごとに地元のアシスタントとともに、ゲストのお話を伺っていきます。

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今週はFM秋田より、アシスタントの北川楓夏さんとともにお送りします。
ゲストは東電化工業株式会社の代表取締役社長 若泉裕明さんです。

東電化工業株式会社は、ハイテク部品や機器などのめっき加工を専門とする会社。 その高い技術力で注目を集めていますが、グループ会社ではエゴマの栽培や果樹園の運営など地域に密着した様々な活動を展開しているのも特徴です。

そんな東電化工業の三代目である若泉さんに、まずは会社の成り立ちを伺いました。

先々代に導かれ海外から秋田のめっき屋へ

東電化工業株式会社は裕明さんのおじいさまが戦後、東京で設立した東電化工業所というめっき会社から始まりました。その後、1982年に東京から秋田へ移転したそうです。

では、裕明さんはどのようにして会社を継ぐこととなったのでしょうか。

若泉さん「学生当時は祖父が経営していためっき屋を強く意識しておらず、大学卒業後は海外で働いたりしていました。しかし、ある時突然秋田に戻るよう言われ、今の立場になりました。」

小堺さん「海外ではどんなことをされていたんですか？」

若泉さん「プリント基盤を作っているローカルのプリント基盤会社に勤めたり、めっきの薬品屋さんにお世話になったりしました。今思うとめっきに関わる仕事が多く、祖父に導かれていたように思います。」

めっきの技術力の高さが評価されている東電化工業。改めてめっきとはどういうものかについて伺いました。

若泉さん「まず、めっきには装飾めっきや機能めっきなど様々な種類があります。その中で当社は、電子部品、プリント基板、セラミックス基盤などを中心とした、機能めっきを中心に取り扱っています。装飾めっきとは違い直接多くの人の目に触れるものではありませんが、携帯などに使われており多くの人の生活を支えています。」

コーナー「癒しのおすすめスポット聞いてみた！」

若泉さんのおすすめは「畑」だそうです。自社でもエゴマ畑やリンゴの果樹園を運営していますが、お仕事で生産者の方々を一年に一度程会って話す時間に心癒されているとのこと。

秋田の美味しい食材たちを育てる畑で、みなさんもゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

技術を磨き人を守る、秋田発のめっきメーカー

小堺さん「めっきの独自技術を開発したきっかけはなんだったんでしょうか？」

若泉さん「今、日本全国でめっき専業の会社が1000社弱ある中で当社は秋田県にあり、どうしても他社と比べて距離が遠く納期が長くなってしまうというハンディがあります。首都圏にある大手メーカーからも依頼をいただくためには独自性を出す必要があり、東電化工業でしかできないめっきの研究開発を進めています。」

高い技術力を持つ東電化工業の技術面での一番の強みは？

若泉さん「我々の強みは、めっき加工に使う薬品の調合を自社で行えることです。既製品以外のめっきをつくることができます。（＊めっきについては本編でもっと詳しく🎧）当社は、金や銀のめっきを得意としています。メーカーの要望に合う規格・機能性のめっきの薬品が市場に無いという場合は、めっき薬品のメーカーの力も借りてご要望にお応えしています。」

独自の研究開発を進めた東電化工業の製品は世界的に有名なモバイルメーカーの形態の部品に採用されているそうです。

小堺さん「技術力以外の、東電化工業の特徴はなんでしょうか？」

若泉さん「従業員です。私は自社の従業員が大好きです。というのも、人によって得手不得手の差はあれど、他の人を突き放すような人は１人もいないんです。グループ会社を含めた140人の社員が積極的にコミュニケーションを取り合い、チームワークを持って仕事をしています。」

技術力を磨き働く人を大事にする若泉さんの思いを感じられた第29回でした。

東電化工業、東商事株式会社のHPもぜひご覧ください。　

次回も引き続き、東電化工業株式会社の代表取締役社長 若泉裕明さんをお迎えしてお届けします。ぜひお聴きください！

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