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放送後記

#13 株式会社平田牧場

#13 株式会社平田牧場

2023.12.30~OA

山形県

第13回「豚にこだわり、時代に先駆ける!」株式会社平田牧場に聞いてみた!

ゲスト:株式会社平田牧場 代表取締役 新田嘉七さん

『となりのカイシャに聞いてみた supported by オリックスグループ』。この番組は、地域が主役の企業応援ビジネスバラエティ。オリックスグループの提供でお届けします。パーソナリティは、フリーアナウンサーの小堺翔太さん。場所ごとに地元のアシスタントとともに、ゲストのお話を伺っていきます。
今週は平田牧場の本社にお邪魔し、アシスタントの松浦彩さんと一緒にお届けしてまいります。ゲストは株式会社平田牧場の代表取締役 新田嘉七さん。株式会社平田牧場は平田牧場金華豚や平田牧場三元豚などのブランド豚を製造する国内屈指の総合食肉メーカーです。

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ブランド豚の誕生譚

小堺さん「新田さんは2代目社長とのことですが、どんなきっかけで養豚業が始まったのでしょうか?」
新田さん「私の家は元々稲作農家でした。農地開放による大変な時期を経験したことで、父親は農家でない仕事をしたいと考えていたそうです。その頃、『これからは動物タンパクが必要になり、米は余るようになる』という話も出てきており、養豚業への移行を決めるきっかとなりました。」
小堺さん「稲作から養豚へ移行する際にご家族から反対は無かったのでしょうか?」
新田さん「元々、稲作と並行して家畜を育てていたこともあり、養豚業を行う環境はある程度整っていたため移行はスムーズだったかと思います。元々あるものを拡大させるという形で起業しました。」
会社の成長と共に幼少期を過ごした新田さん。当時の状況を語ってくれました。
新田さん「父が会社を創業した時、私は小学生でした。会社のことで忙しい父とはほとんど家におらず、月2回程度しか顔を合わせていませんでした。しかし、母親や祖父母のおかげもあり、寂しい思いはしていませんでした。」

時代に先駆けた「無鉄砲」ウインナー

小堺さん「ホームページを見ると、養豚業を始めてすぐ豚肉の価格が落ちて大変だったこともあったそうですね。」
新田さん「豚肉には『ピッグ・サイクル』と呼ばれる、数年ごとに豚肉が余って価格が下がる時期と、豚肉が不足し価格が上がる時期の繰り返しがあります。価格が暴落すると養豚業を辞めてしまう業者もいます。」
小堺さん「その中で事業を軌道に乗せるため、平田牧場ではどのような取り組みをされたのでしょうか」
新田さん「最大の転機となったのは、生活クラブ生協の存在でした。生協の組合員から、無添加のウインナーの需要があるという話を受け、製造を始めました。」
小堺さん「無添加のポークウインナーは当時あまりなかったんでしょうか?」
新田さん「全く根付いていませんでした。当時の日本ではハムやウインナーは添加物の塊、というイメージが強かったんです。そのような状況の中で添加物を使わないウインナーのニーズが高まっていきました。一方で、無添加のウインナーは保存が効かないことや品質が不安定であることなどから製造が困難でした。そんなウインナーの製造に取り組んだために『無鉄砲ウインナー』などと呼ばれたりもして、作り始めは苦労しました。」

苦境に負けず『きちんと腐る』食品に挑戦

小堺さん「無添加ウインナーの開発当初は『きちんと腐る食品』を作ろうというコンセプトがあったそうですね。」
新田さん「地元の生協の方からうちの豚肉を見込まれて無添加・オールポークのウインナーの製造を頼まれました。しかし、実際販売してみると馴染みのない無着色の無添加ウインナーは中々選ばれませんでした。そんな中、東京への進出を決め、生協と出会ったんです。」
その後、生協から大口の注文を受けたものの、はじめからうまくはいかなかったようで…
新田さん「配送後、商品が傷んでいるという報告があり、すぐに商品を全回収することになりました。しかし、生協の方々はここで諦めず、腐るということは無添加の証、として再度依頼をいただいたのです。その後約半年間の試行錯誤を経て再発売に至り、今では安全に無添加ウインナーを食べて頂けるようになりました。」
平田牧場のこだわりと粘り強さが窺えるお話でした。

コーナー「癒しのおすすめスポット聞いてみた!」

株式会社平田牧場の新田嘉七さんのおすすめスポットは、山形県酒田市の日和山にある「日和山小幡楼」という施設だそうです。こちらは、映画おくりびとのロケ地にもなった、旧割烹小幡をリノベーションしてできた新たな交流観光拠点です。神社や景色の良い展望台などがある日和山の新たな楽しみになっているそうです。みなさんも、山形に行かれた際にはぜひ寄ってみてくださいね!

こだわりのブランド豚を広めるために

小堺さん「平田牧場が作っている金華豚は非常に珍しいとお聞きしました。」
新田さん「そうなんです。金華ハムで有名な金華豚を作っているのは日本で1、2箇所しかありません。」
小堺さん「やはり、豚には強いこだわりがあるんでしょうか?」
新田さん「金華豚などのブランド豚は価格が高く、それを理由に選ばれないということが多いです。しかし、それは長い期間をかけ、効率よりも質にこだわって作っているからこそなのです。価格が高い分、美味しくて安心安全な豚だということを理解してもらいたいです。」
松浦さん「金華豚は、ほんっとに臭みがなくて口の中でほろ〜っととろけていなくなるくらいなんです。本当に美味しいので、頑張ったご褒美に食べたい!と思います。」
新田さん「そうなんです。肉質のきめ細かさ、脂質の良さにもこだわっています。」

そして…なんと今回は特別に金華豚を用意していただきました!松浦さんが「口の中でいなくなる」と表現した、こだわりの豚のお味を体験させてもらった小堺さんは、特に脂身のおいしさに感動していました。(小堺さん、松浦さんの食レポは本編で…^^)ガーデンパレスみずほにお立ち寄りの際は是非平田牧場のお店に行ってみて下さいね♪

平田牧場の、チャレンジ精神と豚へのこだわりが見えた第13回でした。
そして、今回は2023年最後の放送でした!いつも支えてくださるリスナーの皆様に感謝しています!2024年も色々なカイシャを覗いていきますのでお楽しみに!

そして2024年最初の放送となる次回は、引き続き株式会社平田牧場の新田嘉七さんをお迎えしてお届けします。ぜひお聴きください!

番組ではメッセージや感想を大募集中。
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#13 株式会社平田牧場

ゲスト:株式会社平田牧場
代表取締役 新田嘉七さん
https://www.hiraboku.info/