ハッシュタグ #となりのカイシャ

放送後記

#11 Orbray株式会社

#11 Orbray株式会社

2023.12.16~OA

第11回「宝石・人・技術を”磨く”」

Orbray株式会社に聞いてみた!

ゲスト:Orbray株式会社 代表取締役社長 並木里也子さん

『となりのカイシャに聞いてみた supported by オリックスグループ』。
この番組は、地域が主役の企業応援ビジネスバラエティ。
オリックスグループの提供でお届けします。
パーソナリティは、フリーアナウンサーの小堺翔太さん。
場所ごとに地元のアシスタントとともに、ゲストのお話を伺っていきます。

▽アーカイブはこちら▽

今週は東京のスタジオから、アシスタントの北川楓夏さんと一緒にお届けしてまいります。
ゲストはOrbray株式会社の代表取締役社長 並木里也子さん。Orbray株式会社は工業用宝石の精密加工を得意とし、精密宝石部品、光通信部品、小型モーター等を製造、販売しているメーカーです。中でも究極の半導体材料であるダイヤモンド基盤の研究で世界をリードし、日本から世界へ技術力を発信しています。

「ダイヤを切るためのダイヤ」づくり

Orbray株式会社、3代目経営者である並木さん。まずは会社の事業の基本について聞いてみました。
小堺さん「Orbray株式会社はどういった会社なのでしょうか?」
並木さん「工業用宝石と呼ばれる、精密宝石を扱っています。これは、一般的に言われているアクセサリーの宝石とは異なるんです。世界一硬いダイヤってなにで切ると思いますか?」
北川さん「包丁とか?」
並木さん「実は、世界一硬いダイヤはダイヤでしか切れないんです。この切る側のダイヤが工業用宝石。これらの宝石の開発や製造を行っています。また、精密宝石部品、光通信部品、小型モーター、さらには医療器具も扱っています。」
小堺さん「ダイヤモンドって…人口で作れるんですか!?」
並木さん「はい、ダイヤモンドやサファイアをラボの中で作っています。それをさらに加工し、部品にしています。」

生活を変える技術を産んできたOrbray

並木さん「元々レコードのカートリッジを製造していたことがきっかけで、そこに使用されているマグネットから世界最小の小型コアレスモーターができました。実は、このモーターはソニーのウォークマンにも使われたんですよ。Orbrayのモーターのサイズを小さくする技術が採用され、持ち歩けるサイズのウォークマンが誕生しました。」

当時、かさばる大きなラジカセが主流の中、小型のウォークマンは革命的。

「世界中の人が驚いてウォークマンの中身を開けたんですね。その中でNamikiという刻印の入ったモーターを見つけたアメリカの通信会社から、連絡が来まして。病院の中での連絡手段として振動モーターの製造依頼を受けました。これがポケベルの原型になったんです。今は作っていませんが、皆さんの携帯電話の中に入っていた振動モーターを一番初めに作ったのもOrbrayでした。」
それまでモーターは、振動を少なくする方向に技術が集中していたため、振動を起こすようにする技術の開発はとても困難だったそうです。」
私達の今の生活はOrbrayの技術によって支えられているんですね。

コーナー「癒しのおすすめスポット聞いてみた!」

Orbray株式会社の代表取締役社長 並木里也子さんのおすすめスポットは、「温泉」です。

実は秋田は泥湯があったり、お湯の質も高く名湯が多い県。並木さんは秋田の様々な温泉を回って疲れを癒しているそうです。

さらにはマンガも好きだという事で、娘さんと共におふろカフェに行った際は「東京リベンジャーズ」を一気読みするなど、日頃、日本の技術をリードしている会社を率いる社長の姿からは少し意外な一面も発見できました👀

幅広い’ものづくり‘技術

小堺さん「精密宝石部品、光通信部品、小型モーターと幅広い事業を行われていますが、各事業にはどのように繋がりがあるのでしょうか?」

並木さん「祖父の時代には家電の外に付いている電気メーターの軸受宝石を作っていました。電気メーターの軸になる部品は金属だと摩耗してしまい正確な数値が刻めません。しかし硬い宝石であれば正確に測れるということで、小さくて硬いものを切る、削る、磨いて加工する技術が磨かれていきました。さらに、通信事業ではインターネットを繋ぐ光ファイバーを繋ぎ合わせるコネクターも作っています。」
また、秋田の人々の気質にも惹かれたそう。

コミュニケーションを大事に、より秋田へと根付いていく

厳しい冬を乗り越える秋田の人々の辛抱強い気質にも魅力に感じたとお話されていた並木さん。

小堺さん「今後はどのように秋田に根付いていくのでしょうか?」
並木さん「2026年には新本社・新工場を秋田に構え、拠点を東京から移します。約1年半後に自分も湯沢へ移住する予定です。国内にいる約1,000名の社員のうち7割が秋田住まい、さらにそのうち9割が秋田出身ということで、もっとより社員に寄り添うことができたら良いな、という想いがありました。」
小堺さん「そのような考えは先代からも引き継がれていると思いますが、経営に対してご自身はどのようなスタンスを持たれているのですか?」
並木さん「多岐にわたる分野の現場に自らの身をおいていた先代達とはまた異なるアプローチで、各分野のプロと連携を組んで経営を行っていきます。」

北川さん「地域の子ども向けにサマースクールを開催したり、高校生を呼んで女子会を開いたりもしているそうですね。」
並木さん「やはり、製造業という業種柄、女性からとっつきにくいと感じられやすいです。自らものづくりや会社の魅力を紹介して、より多くの人に製造業やOrbrayへの興味を持ってもらいたいと思っています。」

Orbrayの技術力、そしてそれが私達の生活に染み付いていることを実感した第11回でした。
次回も、Orbray株式会社の並木里也子さんをお迎えしてお届けします。ぜひお聴きください!

番組ではメッセージや感想を大募集中。

SNSでは、#となりのカイシャをつけてXやfacebookで是非感想を教えてください!
また、聴き逃してしまった方や、もう一度聴きたい!という方はアーカイブもチェック!

#11 Orbray株式会社

ゲスト:Orbray株式会社
代表取締役社長 並木里也子さん
https://orbray.com/