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放送後記

#140 株式会社萬坊

#140 株式会社萬坊

2026.06.06~

第140回「“余ったイカを無駄にしたくない”から生まれた佐賀名物「いかしゅうまい」に込められた想い」株式会社萬坊に聞いてみた!

ゲスト:株式会社萬坊 代表取締役社長 太田順子さん


『となりのカイシャに聞いてみた supported by オリックスグループ』。
この番組は、地域が主役の企業応援ビジネスバラエティ。
オリックスグループの提供でお届けします。
パーソナリティは、フリーアナウンサーの小堺翔太さん。
場所ごとに地元のアシスタントとともに、ゲストのお話を伺っていきます。

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今週も、先週に引き続き佐賀県よりお届け!

パートナーは、FM佐賀のアナウンサー・飯地紀美子(いいじ・きみこ)さんです。

そして、今週のゲストも先週に引き続き、佐賀名物「いかしゅうまい」を生み出した株式会社萬坊 代表取締役社長・太田順子(おおた・じゅんこ)さんをお迎えします。

先週は会社名の由来、日本初の海中レストラン誕生秘話などを伺いました。今週は、いよいよ萬坊の代名詞「いかしゅうまい」の誕生秘話や、太田さんご自身の歩みについてお話を伺います。 

“海からいただいた命を粗末にできない”から生まれた「いかしゅうまい」

1977年創業の株式会社萬坊は、佐賀名物として全国的にも知られる「いかしゅうまい」を生み出した会社。さらに、日本初の海中レストランを手掛けるなど、“水産×観光”という独自の発想で佐賀の魅力を全国へ発信し続けています。

二枚看板の「海中レストラン萬坊」と「いかしゅうまい」のうち、海中レストランは秋のリニューアルオープンに向けて現在一時休業中。先週は、お店の誕生秘話やお店の魅力などをうかがいましたが、実は呼子土産の定番となった「いかしゅうまい」も海中レストランで提供していたイカの活き造りが誕生のきっかけでした。

当時のレストランでは、水揚げされたイカを漁師からすべて買い取る仕組みを採用していました。しかし、その日の営業が終わるとどうしても使い切れないイカが残ってしまいます。 

太田さん「海からいただいた命を粗末にするわけにはいかないということで、余ったイカを使って新たな名物を作れないかと当時の料理人が考えたのが「いかしゅうまい」なんです」

「いかしゅうまい」はイカと魚のすり身に、さらにイカの切り身や玉ねぎ、卵を混ぜ込んで、柔らかく練り上げた商品。一口大に丸めた後、細く切ったしゅうまいの皮をまぶして蒸し上げて、花が咲いたような美しい見た目もポイントです。

もともと大好物だという小堺さん。試食として出された「いかしゅうまい」を3個全部食べちゃうほど、ふんわりかつプリプリのイカの食感に大感激。 株式会社萬坊では、まさにこの“食感”にこだわっているそうで、工場生産となった今もしゅうまいの生地を丸める作業は手作業で行っているのだそうです。

太田さん「生地を極限まで柔らかくすることで、ふんわりかつジューシーな食感を生み出しているのですが、機械では成形できないので人の手で一つ一つ作っています」

せっかくなのでおすすめの食べ方を伺うと、“蒸す”のはもちろん“揚げる”のもおすすめなのだとか。

太田さん「外はパリッと中はふわっとした食感が際立つので、お弁当などに入れて時間が経ってもおいしく召し上がれます」

そのほか、大分県産の梅干しを使った「梅入りいかしゅうまい」シリーズもおすすめで、こちらも揚げるとオイリーな風味と梅の酸味があわさってたまらないそう。他にも、いか、海老、かに、梅、めんたい、げそ、トリュフ……と7種類の「いかしゅうまい」を展開しています。

さらに店舗では「いかまんじゅう」や「げそ天ぷら」など、海産物を使ったさまざまな商品を提供中。全国の百貨店やオンラインショップでも取り扱っているので、ぜひみなさんも一度ご賞味くださいね。

繁盛していた店が赤字と知り、後継者として覚悟を決める

現在は社長として会社を率いる太田さんですが、もともと家業を継ぐつもりはなかったといいます。 子どもの頃からアルバイトとして手伝うことはあったものの、会社を継ぐとは考えておらず、料理人として働きながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を持っていたそうです。

そんな太田さんの人生が大きく変わったのは27歳の頃。お父様から「新しい事業を始めるから手伝ってほしい」と声を掛けられたことがきっかけでした。 

太田さん「私としては少しだけ手伝って、事業がある程度軌道に乗ったらまた好きなことをして暮らそうと考えていたんです。でも、会社に戻ってくると周りは後継者が帰ってきたという雰囲気があって、プレッシャーも感じたのですが期待してもらっているんだなという意識に変わりました」

さらに、お客さんでにぎわっていた海中レストランが、実は債務超過に陥っていたことを知り、覚悟を決めたと言います。

太田さん「会社には一生懸命頑張ってくださってる従業員の方が大勢いて、この人たちの頑張りを無駄にしちゃいけないと思った瞬間、心が入れ替わりましたね」 

当初は“やらされてる感”もあったと言いますが、会社のピンチを見て奮い立ってからは、社員のみなさんを家族のように思えるようになったという太田さん。自分の夢を諦めた先で、また大きな夢を描くその姿がとても素敵ですね。

父から受け継いだ、『困った時のために会社はあるとぞ』精神

番組後半では、太田さんが今も大切にしているお父様の言葉についても語ってくださいました。太田さんが会社に戻ってすぐの頃、重い病気を患った社員が入院前に挨拶に訪れた際、申し訳なさそうにする社員に対し、お父様はこう声を掛けたそうです。

太田さん「『なんば言いよるとか。困った時のために会社はあるとぞ』と言ったんです。その気持ちはちゃんと引き継いでいこうと思ってます」

会社は利益を生むためだけの存在ではなく、困った時に社員を支える場所でもある。その考え方は今も太田さんに受け継がれています。

そんな太田さんに、長崎県に住むリスナーさんから「社長への質問」。「一人の時間は何をしていますか?」という質問に対し、太田さんの答えはなんと「推し活」。

太田さん「大相撲が大好きでして、“箱推し”なんです。大きな声で声援も送りますし、タオルコレクションも相当です。会場の雰囲気も好きなのですが、お相撲さんたちが体の大きさや筋肉をきちんと技に生かして、それが綺麗に決まった瞬間や駆け引きする様子がとても面白いんです」

いつか“懸賞”(スポンサー)も出したいという太田さん。国技館で「いかしゅうまい」が食べられるようになる日も来るかもしれませんね。

さて、二週にわたってお届けした株式会社萬坊編。佐賀の海の恵みを大切にしながら、新たな価値を生み出し続ける挑戦の裏には、人への思いや地域への愛情がありました。

呼子を訪れた際には、ぜひ萬坊の「いかしゅうまい」、そしてリニューアルオープンを迎える海中レストランも体験してみてくださいね。

次回はお久しぶりの北海道からお届け! ぜひ次のとなりのカイシャとの出会いもご期待ください。

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ゲスト:株式会社萬坊 代表取締役社長 太田順子さん
URL:https://www.manbou.co.jp/