
#139 株式会社萬坊
2026.05.30~
第139回「「いかしゅうまい」と海中レストランで呼子の“水産×観光”を盛り上げる!」株式会社萬坊に聞いてみた!
ゲスト:株式会社萬坊 代表取締役社長 太田順子さん
『となりのカイシャに聞いてみた supported by オリックスグループ』。
この番組は、地域が主役の企業応援ビジネスバラエティ。
オリックスグループの提供でお届けします。
パーソナリティは、フリーアナウンサーの小堺翔太さん。
場所ごとに地元のアシスタントとともに、ゲストのお話を伺っていきます。
今週は、約1年ぶりの佐賀県よりお届け!
パートナーは、FM佐賀のアナウンサー・飯地紀美子(いいじ・きみこ)さんです。
昨年は、佐賀のご当地アイス「ブラックモンブラン」で知られる竹下製菓株式会社さんをゲストに迎え、その際も佐賀の旬のグルメの話題で盛り上がりましたが、今回教えてもらったのはこの時期にしか味わえない“幻の魚”「エツ」。
エツは有明海にしか生息していない希少な魚で、5月から7月にかけて筑後川を遡上してくるのだそう。佐賀市諸富町では「エツ銀色祭り」も開催され、南蛮漬けなど地元ならではの味が楽しめるといいます。
そして今回のゲストも、“佐賀の食”にまつわる会社が登場。佐賀名物「いかしゅうまい」を全国区にした株式会社萬坊 代表取締役社長・太田順子(おおた・じゅんこ)さんが登場です。
「いかしゅうまい」誕生の裏側や、話題の海中レストランについてたっぷり伺いました。
“萬坊”という名前に込められた、海への想い
1977年創業の株式会社萬坊は、佐賀名物として全国的にも知られる「いかしゅうまい」を生み出した会社。 さらに、日本初の海中レストランを手掛けるなど、“水産×観光”という独自の発想で佐賀の魅力を全国へ発信し続けています。
実は、小堺さんも子どもの頃から萬坊の「いかしゅうまい」が大好きだったそうで、「いかしゅうまい」の、ふわっと、プリッとした食感が忘れられないと大興奮。刻んだシュウマイの皮が乗った姿がまるで花のようで、お弁当にもよく入っていたのだとか。
そんな「いかしゅうまい」を生み出した会社の名前は“萬坊”。会社ロゴにもマンボウをあしらっており、一度目にしたら忘れられない会社名です。
太田さん「マンボウは卵をたくさん産むことから子孫繁栄のシンボルとして漁師さんの間で尊ばれているため、アイコンにしたんです。また、お店が海の上にぽかんと浮かんでいるので、それをマンボウの姿となぞらえたのが会社名の由来だと聞いています」
株式会社萬坊は、「海中レストラン萬坊」の運営と、「いかしゅうまい」をメインとした水産品の加工・製造・販売を行っている会社。今では日本各地の百貨店やスーパーなどに「いかしゅうまい」を卸しており、全国的にも知られるようになりましたが、その歩みは決して順風満帆ではありませんでした。
49年の歴史の中で、不採算事業から債務超過という危機に陥ったことがあり、その不採算事業を辞めるという厳しい決断も経験しています。
太田さん「萬坊は父が創業した会社なのですが、水産業や魚の養殖の事業から始まった会社でした。水産資源の未来に強い危機感を持っていた父が、当時としてはかなり先進的な“陸上養殖”を始めたんです。しかし、技術的に難しいこともあり、大きな赤字部門となってしまいました」
父の思いを知っている分、事業撤退の判断には厳しいものがありました。それでも、「海中レストラン」と「いかしゅうまい」という二本柱、そして何より懸命に働く従業員を守るために、撤退を決断したそうです。
会社を続けるために、“やめる勇気”を持つ。その決断の重みが伝わってくるお話でした。
コーナー「癒しのおすすめスポット聞いてみた!」
太田さんがおすすめスポットとして紹介してくださったのは、佐賀県唐津市にある「名護屋城跡」。豊臣秀吉が築いた城跡で、現在は石垣などが残されている歴史スポットです。さらに今年は大河ドラマの影響もあり、注目度が高まっているそう。
太田さん「400年以上前の植物が残っていたり、玄界灘や朝鮮半島を眺める景色がとても素晴らしくて、360度の大パノラマが楽しめます」
周辺には徳川家康や前田利家など、全国の大名たちの陣跡も残っており、歴史好きにも人気のスポットとのこと。絶景と歴史ロマンを同時に味わえる、佐賀ならではの場所にぜひみなさんも足を運んでみてください。
海の中で食事をする、日本初の海中レストラン誕生秘話
株式会社萬坊を語るうえで欠かせないのが、「海中レストラン萬坊」。1983年にオープンしたこの施設は、日本初の海中レストラン。当時としては前例のない発想でした。
太田さんによると、創業者であるお父様は、祖父が海運業、祖母が漁師の網元という家庭で育ちました。そして、地方に人を呼ぶために水産と観光を結び付けたいとひらめき、海中レストランの構想がスタートしました。ですが、当初は周囲の理解を得られずケンカに発展することも。
太田さん「しかも、建築物と船が混ざったような建物ですので、法令関係も難しくて。今は船舶として登録しています。いろんな法規の間を行ったり来たりしながら試行錯誤して、最終的には父が当時の県知事まで直談判しにいったそうです」
呼子の観光と水産の発展のためにどうか許可してほしいと嘆願し、その夢が形となったのが「海中レストラン萬坊」。海岸から約77メートルの桟橋を渡った先にあるレストランで“海上部分”と“海中部分”の二層構造になっており、海中フロアでは窓越しに魚たちが泳ぐ様子を見ながら食事を楽しめます。
席のタイプもさまざまで、海上で海原を楽しむ席、海中で魚を見ながら食事を楽しめる席があります。まるで水族館の中で食事をしているような雰囲気を味わえます。特に人気の料理は「イカの活き造り」で、“萬坊コース”にはさらに「いかしゅうまい」やいかの天ぷらなどイカづくしのコースを味わえます。
ただ、残念ながら6月1日よりリニューアル工事が始まるため、秋頃まで休業期間に入ります。
太田さん「船を新しく作り変えるんです。いま新しい船を長崎の造船所で作っていただいていて、船を入れ替える作業が発生するんです。営業再開は10月頃を予定しています」
1983年に完成し、一度も陸に引き揚げたことがないため、内装や配管関係が傷んでいたそう。そこで、バリアフリー対応も進め、みなさんがくつろぎやすいお店を目指します。
佐賀の海を眺めながら味わうイカ料理。新しく生まれ変わる海中レストランにも期待が高まります。来週も引き続き株式会社萬坊の太田順子さんにお話を伺います。どうぞお楽しみに!
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#139 株式会社萬坊
ゲスト:株式会社萬坊 代表取締役社長 太田順子さん
URL:https://www.manbou.co.jp/


