
#138 平林金属株式会社
2026.05.23~
第138回「“正しいリサイクル”を地域に根づかせ、国内で資源が循環する未来を目指す」平林金属株式会社に聞いてみた!
ゲスト:平林金属株式会社 代表取締役社長 平林 実さん
『となりのカイシャに聞いてみた supported by オリックスグループ』。
この番組は、地域が主役の企業応援ビジネスバラエティ。
オリックスグループの提供でお届けします。
パーソナリティは、フリーアナウンサーの小堺翔太さん。
場所ごとに地元のアシスタントとともに、ゲストのお話を伺っていきます。
今週も岡山県からお届け!
パートナーは、FM OKAYAMAで放送中の「Fresh Morning OKAYAMA」のパーソナリティー・森田恵子(もりた・けいこ)さんです。
番組冒頭では、FM愛媛でお聞きのリスナーさんからのメッセージをご紹介。
前回の岡山回で登場した“杜の街グレース”を訪れたという内容で、「ゆったりとした空間に癒され、今度は孫を連れて行きたい」とのこと。小堺さんと森田さんも、緑あふれる空間や充実したフードコートの魅力を改めて語り合い、両備ホールディングス株式会社の“歩いて楽しい街づくり”を体感できる場所としておすすめしていました。
さて、そんな岡山で“平金(ひらきん)”の愛称で親しまれている総合リサイクル企業、平林金属株式会社 代表取締役社長 平林実(ひらばやし・みのる)さんが今回のゲストです。
先週は、会社の成り立ちやサーキュラーエコノミー=循環経済への挑戦について伺いました。今週はさらに踏み込んで、“地域に根ざしたリサイクル”への取り組みや、会社を支える人材育成についてお話を伺います。
いずれ役目を終えて必ず戻ってくる家電のリサイクルのために、技術開発部を設立
平林金属株式会社は、1956年に岡山市で創業した総合リサイクル企業。徹底した独自の再資源化システムで、鉄やアルミ、銅などの金属、家電、自動車などを高品質に再資源化しています。
回収して資源に戻す事業を“静脈産業”と呼び、製品を生み出す事業を“動脈産業”と呼びますが、そのふたつが手を結び協業する“サーキュラーエコノミー=循環経済”の実現を目指して、平林金属株式会社ではリサイクル業界では珍しく「技術開発部」を立ち上げました。
平林さん「リサイクルの加工マシンって、なかなか売ってないんですよ。だから自分たちで何とかしなきゃいけない。それに、修理や修繕を頼める人材も将来的には少なくなると思ったので、自力でできるようにしておこうと考えたんです」
技術開発部を設立したのは、家電リサイクル法施行に伴って家電リサイクル事業へ本格参入した2001年。店頭で販売された商品が手放される約10年の間に、リサイクル処理ができるように準備したそうです。
平林さん「売上ゼロの部署を作るのかと周囲からは反対されましたが、家電はいずれ役目を終えて必ず戻ってくるものですから」
技術開発部を立ち上げたのは正解だったと確信している平林さん。未来を見据えて準備に取り組む姿勢が、平林金属株式会社の強みなんですね。
リサイクル拠点「エコ便」の設置で、地域と会社をつなぐ
“平金”を語るうえで欠かせない事業が、「エコ便」。「エコ便」とは岡山県内の街中に設置されているおしゃれな資源回収拠点のことで、ペットボトルや小型家電などを気軽に持ち込める場所として、岡山の人たちの間ですっかり浸透しています。
地域の人がリサイクルしたい商品を自ら持ち込む「エコ便」は、全国初の“有人型資源集積システム”として、いま注目を集めています。
平林さん「住みやすい街にするには、それぞれの企業が自分の得意技を地域に提供すべきだと思うんですよね。うちはリサイクルしかなかったので、 いつでもリサイクルに出せて、なおかつポイントがつけば近所の人にも喜んでもらえると思ったんです」
“平金”にとって、「エコ便」は単なる回収拠点ではありません。サービスを受ける代わりに“正しいリサイクル”を理解してもらうことで、製品を正しく回収し、高純度の再資源化につなげています。
さらに、「エコ便」に持ち込んだことで得られるポイントは、地域で作られた商品や商品券などと交換できます。商品の需要が生まれれば、新しい仕事も生まれる。この形もまさに、サーキュラーエコノミー=循環経済と言えます。
この「エコ便」も、当初は周囲の理解が得られなかったそうですが、回収コストを抑えられること、何より地域の方々に喜んでもらうことが「エコ便」の意義だと話す平林さん。今では、「エコ便」がきっかけで“平金”に入社したいという若者も増えているのだとか。地域に根ざした取り組みが、会社の未来を担う人材との出会いにもつながっていました。
社長として最後の仕事と意気込むのは“鉄の循環”
平林金属株式会社のホームページには、“ヒラキンイズム”なる言葉が掲載されています。創業時からずっと培ってきた「もったいない精神」のもとで、リサイクルに取り組む社員に対する感謝の意が込められています。
平林さんは、自身について「口うるさいタイプ」と笑いながらも、人材育成においては“任せること”を大切にしていると話します。 若手社員の挑戦を見守り、ときには失敗も経験させる。そうして生まれたアイデアが、現在の会社を支える大きな事業へ成長したケースもあるそうです。
最後に伺ったのは、平林金属株式会社のこれからについて。創業70周年を迎え、今後100年に向かっていく中で、“平金”はどんな歩みを目指すのでしょうか?
平林さん「いずれ鉄鉱石を掘るのをやめるわけですが、それに見合う鉄源を編み出さなきゃいけないですよね。 いま日本は海外に700万トンの鉄を輸出していますが、それは日本では使いにくい配合だからです。日本で使いやすい配合に戻したら、国内で循環できるんです」
先週のお話にもありましたが、子どもの頃から鉄のリサイクルに対して並々ならぬ思いを持っている平林さん。鉄源への開路が、“社長として最後の仕事になるかもしれない”と語ります。平林金属株式会社の挑戦は、これからも続いていきます。
さて、次回は佐賀県からお届け! どんな会社との出会いが待っているのでしょうか。来週もどうぞお楽しみに。
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#138 平林金属株式会社
ゲスト:平林金属株式会社 代表取締役社長 平林 実さん
URL:https://www.hirakin.co.jp/


