
#127 九州教具グループ
2026.03.07~
第127回「バッグキャストの考え方で、祖業の文具店からホテル事業へ。そしてまた祖業へと立ち返る」九州教具グループに聞いてみた!
ゲスト:九州教具グループ 代表 船橋修一さん
『となりのカイシャに聞いてみた supported by オリックスグループ』。
この番組は、地域が主役の企業応援ビジネスバラエティ。
オリックスグループの提供でお届けします。
パーソナリティは、フリーアナウンサーの小堺翔太さん。
場所ごとに地元のアシスタントとともに、ゲストのお話を伺っていきます。
今週からの舞台は、今年2度目の長崎県!
パートナーは、エフエム長崎で放送中の「Sunrise Station」のパーソナリティ・芳野裕美(よしの・ひろみ)さんです。
番組のスタートは、芳野さんからの「お帰りなさい!」の温かい一言から。
小堺さんは長崎の街をもっと堪能したいのに、いつも滞在時間が短いことがちょっと残念だそう。グルメやホテル、アクティビティなど長崎の素敵な場所をたくさん巡りたいそうです。
本日はそんな素敵な長崎と深く関わりのある企業、九州教具グループ 代表 船橋修一さんをゲストにお迎えします。もともとは小さな文具店としてスタートし、いまではホテル事業や教育ICT事業など多岐にわたる事業を展開している会社です。
まずは九州教具グループの歴史から紐解いていきましょう!
戦後間もない町の文具店からスタート
九州教具グループは、町の文具店からスタートした会社で、時代の変化に応じながら地域課題の解決を目指した事業展開を推進。現在は、オフィス空間の改善やホテル経営、美味しいミネラルウォーター事業などを手がけています。
九州教具グループの始まりは、戦後間もない1946年。本田文具店という名の小さな文具店を長崎県大村市で開業しました。戦時中に朝鮮に渡り、朝鮮にあった日本の国民学校の校長先生をしていた船橋さんの祖父が敗戦後に大村市に移住し、文具店を開業したことがきっかけでした。
船橋さん「日本に戻ってきた当初は教職に戻りたかったそうなのですが、大村市もひどい爆撃を受け、教職の道に戻ることはできなかった。そこで、文具や教材を扱う文具店という教育の現場に近い仕事を選んだのだと思います」
教育に関わりたい強い想いがあったからか、本田文具店は文具・教材を扱うただの文具店ではなく、点字図書館の建設を行うために株式会社化。九州教具株式会社を設立して“愛の鉛筆運動”という活動をスタートし、5円の鉛筆を売って2円を点字図書館の建設資金に充てる──その活動が実り、岩手県をはじめ7か所もの点字図書館を設立しました。
船橋さんが入社した当時は、コピー用紙を軽トラックに積み、学校や企業へ配達する。そんな町の商店の姿が色濃く残っていました。しかし時代はあっという間に過ぎ去り、コンピューターが登場して業種業態が目まぐるしく変わっていく。そんな急速な変化で生じる問題を解決するノウハウを学ぶために、船橋さんは“最悪のサービス業”を始めようと決心します。それがビジネスホテル事業です。
船橋さん「きっかけは1994年頃、ホテルに泊まっても携帯電話やノートパソコンの充電をする電源がなくて、ほこりを被ったテレビ裏のコンセントから持参した三又プラグと延長コードをつないで充電していたんです。こんなことホテルが整備しておいてくれよと思ったのが始まりです」
自身の経験からビジネスホテルをもっとよくしたいという思いが生まれ、ビジネスホテルの事業が始まりました。
コーナー「癒しのおすすめスポット聞いてみた!」
さて、ここでアイスブレイク。船橋さんに地域のおすすめスポットを伺いました。
船橋さん「長崎は素晴らしい場所ばかりなのですが、私がおすすめしたいのは陶器の町・波佐見町です。うちのホテルがあるから言うわけじゃないんですが、波佐見中は今や人口の60倍もの観光客が訪れる、長崎県屈指の観光エリアなんですよ」
そのうち15%は海外からの旅行者で、波佐見町の里山の美しさに見惚れる方が多いのだとか。地元の方からすれば派手な観光スポットなどない“何もない場所”らしいのですが、400年間陶器を作り続けて育った美的センスが街並みに現れていると船橋さんは言います。
船橋さん「看板の色使いや電飾の使い方などにも指摘が入るんです。よそ者の私からするとみんなセンスが高いのに、その自覚がないところがまたいいんですよ」
前回の長崎県ゲストの、株式会社スチームシップの藤山さんも推していた波佐見町。長崎の人から愛される素晴らしい場所なんですね。ぜひ波佐見町に観光に訪れる際は、美しい景観を楽しみつつ、九州教具グループが手掛けるホテル・ブリスヴィラ波佐見に宿泊してみるのはいかがでしょうか。
IT事業を進めるために祖業を捨てる──バッグキャストの考え方
ビジネスホテル事業を始めるとき、もちろん社内から反対の声が挙がりました。しかし、それでも推し進めたのには、船橋さんが大学生のときにアメリカで学んだ“バッグキャスティング”の考え方が根底にありました。
バックキャスティングとは、自分のあるべき未来を想定し、その未来から現在に遡ったときに何を捨て、何を得るべきかを決める思考法です。
船橋さん「まだインターネットが出たばかりの頃でしたが、我々はそっちを取るべきで、捨てるべきは文房具だと行きついたんです」
そのうち文具はインターネットで買う時代になり、ホテルの予約もインターネットで行うようになると見越していた船橋さん。今後のホテル業は、ITにも順応していかないと成り立たないと感じていました。
さらに、ホテル事業であれば日本の最西端の長崎県にいながら、東京のビジネスマンと接点を持ち、ITリテラシーや環境リテラシーの感度が高い方たちと仕事ができる──そんな狙いもありました。
それにしても祖業を捨てるというのは並大抵の覚悟ではなかったはず。社員からの反発もあったそうですが、外部から入社した船橋さんにとっては、今のやり方は“オワコンに見えた”と言います。
船橋さん「世の中がどんどん自動化して、事務機やコンピューターのニーズが圧倒的に高まっているならそっちにシフトすべきだろうと。文具もやりながらあれもこれもやるのはできないので、ベクトルを一直線に合わせるのが大事だと思いました」
興味深いのは、こうした事業転換を経た現在でも、九州教具グループは教育ICTの普及などに力を入れていることです。文房具の販売方法を否定しつつも、やはり創業者が教育者であること、何より船橋さん自身がアメリカ留学で教育観が変わったことが根底にあるからだそう。
船橋さん「先生が黒板に二元連立方程式の問題を書いて、これを解きなさいと言ったんです。それで私が解いていたとき、先生が教壇からおりてきてこんな質問をしたんです。“君はなぜこの問題を解いているんだ?”と」
解けって言われたから解いてる。船橋さんはそう答えたそうですが、そんな回答をしたのは一人だけでした。そのとき、答えを出すことよりも“なぜこれをやるのか”を考えることが重要であることに気づいたそうです。
船橋さん「他の講義でも必ず“なぜ?”と聞かれる。アメリカでは解く理由まで考えなくてはならない。つまりこれもバッグキャストの考え方なんですよね。特に今なら生成AIがすぐに答えを出してくれる。だからこそ、我々人間は“なぜそれをやるのか”を考える力を持たなければならないんですよね」
その思いが、現在の教育ICT事業にもつながっていると言います。次週も、九州教具グループの気になる事業についてさらに深堀りしていきます。どうぞお楽しみに!
番組ではメッセージや感想を大募集中。
番組宛にメッセージをくれた方から抽選で、毎週2名様に番組オリジナルステッカーをプレゼントいたします!
さらに、番組宛にメッセージをくれた方から抽選で、毎月2名様に小堺さんのサイン入りブロマイドをプレゼント!引き続きステッカーもプレゼント中です。ステッカーのデザインは東北・中国・四国に加え、新たに北海道・九州を追加した全5種類!
ブロマイド、ステッカーをご希望の方は、住所、お名前、電話番号をお忘れなくご記入のうえメッセージをお送りください。





もちろんSNSでの感想も大歓迎!#となりのカイシャをつけてXやfacebookで是非投稿してくださいね
Xではスピンオフコーナー「おすすめ手土産聞いてみた。」を実施中。その地域のおすすめの手土産をゲストの方に伺い、次の地域のパートナーと一緒に試食しています。詳細は番組Xをご覧ください!
また、聴き逃してしまった方や、もう一度聴きたい!という方はアーカイブもチェック!
#127 九州教具グループ
ゲスト:九州教具グループ 代表 船橋修一さん
URL:https://q-bic.net/


