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放送後記

#126 株式会社タゼン

#126 株式会社タゼン

2026.02.28~

第126回「銅によってもたらされた温故知新の価値観で、事業をアップデートし続ける」株式会社タゼンに聞いてみた!

ゲスト:株式会社タゼン 代表取締役 田中 善さん


『となりのカイシャに聞いてみた supported by オリックスグループ』。
この番組は、地域が主役の企業応援ビジネスバラエティ。
オリックスグループの提供でお届けします。
パーソナリティは、フリーアナウンサーの小堺翔太さん。
場所ごとに地元のアシスタントとともに、ゲストのお話を伺っていきます。

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今週も、先週に引き続き舞台は宮城県!
パートナーは、仙台Date fm「Morning Brush」のパーソナリティ・深井ゆきえさんです。

そして、ゲストも先週に引き続き、おそらく番組史上最長の歴史を誇る創業430年の老舗企業・株式会社タゼン 代表取締役 田中 善さんをお迎えします。

先週は、伊達政宗公など歴史の偉人も登場した創業のいきさつや、19代も続く事業継承のエピソードなど、スケールの大きな話をたくさん伺いました!

今週は株式会社タゼンの家訓から、430年もの間事業を続けられる秘訣を紐解いていきます。

「職人商人たれ」の家訓で仙台の地に根を下ろす

株式会社タゼンは、1596年の創業以来430年間(!)、地域の人々の暮らしに寄り添い続けている会社。もともとは銅を加工する伝統的な職人技を生業とし、今も伝統を守り続けながら銅製品の製造・販売を行っているほか、現在はお風呂やキッチン、トイレなどの水回りのリフォーム事業も主軸とし、長い歴史の中で時代に応じた変化・進化を遂げています。

銅を扱う職人集団でありながら「職人商人(あきんど)たれ」という家訓があると言います。技を極めるのと同時に、お客様の顔を見て商品を売りなさいという教えです。

田中さん「風呂釜やボイラーを使ったお風呂が全盛期の時代、職人はというと風呂釜を作れさえすれば一人前とされていました。でも、うちではそれだけじゃ一人前とは言わず、作ったボイラーをお客さんのもとに届けて取り付けて、商品を説明して集金までしてやっと一人前なんですね」

普通は生産性を重視するため、生産を担当する職人と商売を担当する営業にわけて分業化するものですが、株式会社タゼンでは「職人商人だから」と職人がすべてを担当していました。ゆえに生産性や競争力では負けてしまうものの、職人がお客様と直接コミュニケートすることで生まれる信頼関係は濃密になっていきました。

田中さん「もし生産性を高めようとしていたら、うちはメーカーに飛躍していたかもしれない。でも、うちは職人商人という教えをもとに、お客さんと深くつながり地域に密着していった。だからこそ430年間生き残ってこれたんだと思います」

安土桃山時代から現在まで事業が続いているのは、モノづくりだけに専念するのではなく、常に地域とお客様に寄り添った姿勢が支持されているからなのですね。

子育てを経て現業の尊さを知り、銅の事業も新境地へ

銅製品の製造・修理などを担う銅職人“御銅師(おんあかがねし)”は現在5人。7,8年前は求人に困った時期もあったそうですが、創業の歴史や御銅師への理解を深める発信を行ったところ、理解者が増えて人材も増加しました。もちろん、銅製品だけではなくリフォームの仕事や営業も行う職人です。「職人商人たれ」という家訓の尊さを感じたのはそのときだと話します。

田中さん「銅=伝導なのだと気づいたのもそのときなんですよ。銅はいつも何かを伝えてくれるのかもしれない、というのを職人生活が20年近く経ってから気づいたんですよね」

実は「親不孝者だった」という田中さん。当時の株式会社タゼンはリフォーム事業がメインで銅製品の製造は行っていなかったため、大学を中退した田中さんは大学費用にあてるはずだった残りのお金で工房を作って欲しいとおじいさんにお願いをしたそうです。しかし、工房はできたものの銅製品の製造方法で、昔ながらのやり方にこだわるおじいさんと自己流で成し遂げたい田中さんの意見が合わず、田中さんはタゼンを飛び出すことに。結局、自分で会社を興してタゼンに家賃を支払い、工房を続けるという選択肢をとりました。

その後和解はするものの、田中さんは「銅の仕事だけやればいい」と考えていました。それこそがタゼンの本質だと。しかし東日本大震災を経て、田中さんも結婚・子育てをし始めると、田中さんは母の偉大さに気づいたと言います。

田中さん「子育てって本当に大変なんです。自分が子育てに没頭したときにそれを知って、ふと周りを見たときに、お風呂、キッチン、トイレという住宅設備に生活を支えてもらっていると気づいたんです」

それから、生活を下支えしている「うちの現業すげぇ」という考えになり、会社を継がせてほしいとおじいさんとお父さんに頭を下げたそうです。

しかし、御銅師としての仕事も大切にしたい田中さんは、銅を扱う体験事業をやったり、仙台市の新名物となりつつある“せり鍋”の専用鍋を銅で作ったりといろいろ行ううちに、仙台市からの支援を得るようになり、会社に残っていた古い体質への改善にもつながっていきました。

田中さん「現業が厳しくなったときも、銅の仕事で新しい芽が出た実感があります。銅に導かれたんじゃないかと思うんですね。だから、私の師匠は銅です」

田中さんの優しい口調やお人柄の中に、職人としてのプライドや絶対に曲げたくない一本筋を感じたという小堺さん。たくさん回り道をしたけれど、古いものも新しいものも大切にするという田中さんの“温故知新”の価値観が、株式会社タゼンの歴史そのものを物語っているお話でした。

さて、来週はまたまた長崎県にお邪魔します!
来週はどんなとなりのカイシャと出会えるのか、ぜひご期待ください。

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ゲスト:株式会社タゼン 代表取締役 田中 善さん
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