
#125 株式会社タゼン
2026.02.21~
第125回「安土桃山時代から続く“銅”を使った事業で、エネルギーや想いを伝導させる」株式会社タゼンに聞いてみた!
ゲスト:株式会社タゼン 代表取締役 田中 善さん
『となりのカイシャに聞いてみた supported by オリックスグループ』。
この番組は、地域が主役の企業応援ビジネスバラエティ。
オリックスグループの提供でお届けします。
パーソナリティは、フリーアナウンサーの小堺翔太さん。
場所ごとに地元のアシスタントとともに、ゲストのお話を伺っていきます。
久しぶりの東北巡り、最後は宮城県からお届けします。
小堺さんにとって宮城県は“都会的なのに、緑もあって歩きたくなる街”だそうで、今日はDate FM近くの人気コーヒー店のコーヒー片手にスタジオ入りするなど、早速街の魅力を堪能したのだとか。
そんな仙台からお迎えするゲストは、創業なんと1596年(!)という歴史を持つ老舗企業・株式会社タゼンの19代目社長 田中 善(たなか・ぜん)さんです。
仙台Date fm「Morning Brush」のパーソナリティ・深井ゆきえさんとともに、株式会社タゼンの430年にわたる歴史を紐解いていきます。
創業のきっかけは、伊達政宗公による“リクルート”
株式会社タゼンは、お風呂やキッチン、トイレなどの水回りのリフォームを軸とする住宅設備の会社。もともとは銅を加工する伝統的な職人技を生業とし、今も伝統を守り続けながら銅製品の製造・販売も行っています。
創業は、豊臣秀吉が天下統一を成し遂げた頃の安土桃山時代。株式会社タゼンが生まれたのも“戦国時代”がポイントで、織田信長が提唱した“楽市楽座”がキーとなり、伊達政宗が仙台の街を作る際に“楽市楽座”を行うために商工業者を集めて城下町を発展させたことがきっかけでした。
田中さん「我々は銅の特殊技能者であり、流通網を持った“御銅師(おんあかがねし)”だったので、仙台藩の礎を築いた伊達政宗公から“リクルート”されて、京都から呼ばれてきた職人だったんです」
株式会社タゼンのルーツは、仙台の城下町の商いを活性化させるために呼ばれた職人集団。彼らは“鍍金”という技術を使い、神社仏閣の装飾や仏具に使われる金メッキなどの加工や、藩が独自に流通させた銅銭などを作るなど、さまざまな場所で活躍しました。
田中さん「人は何かを願うとき、神社仏閣にお参りしますよね。大仏や銅鏡などの仏具や神具は銅製が非常に多いんです。銅は、人々の願いや気持ち、祈りなども伝導してくれる素材なんだと思います」
その後、電気が発見されたあとも銅は電話線に使われるなど、人々の暮らしに欠かせないエネルギーを伝導する役割を担ってきました。株式会社タゼンは長年にわたり、銅と人々とを結びつける役目を果たしてきたのですね。
コーナー「癒しのおすすめスポット聞いてみた!」
田中さんのおすすめスポットは、仙台市を見下ろせる青葉山。いわゆる仙台城址。かつて伊達政宗が築いた城の跡地で、現在は展望台や護国神社があり、仙台の街並みを一望できます。
会社の経営者ともなると大変なこともあり、銅の伝道師として銅の良さを広めたいと思う傍ら、涙することもあるという田中さん。
田中さん「そんなときに山を登って青葉城址に行き、息を切らしながら仙台の街を見下ろすと、この町と430年間一緒に歩んできた歴史を感じ、応援されているような気持ちになるんです」
ここで暮らす人々の生活の日常を担っているのかもしれないと考えると、「よし明日もがんばろう」という気持ちになると言います。仙台城址へは車やバスでも行けるので、仙台を訪れたときはぜひ立ち寄ってみてください。
名前と生業を継承しながら、新たな事業も開拓
創業430年の歴史の中で、銅製品の製造からリフォームまで事業の幅を広げてきた株式会社タゼン。きっかけとなったのは、明治時代に起きた足尾鉱毒事件。鉱毒ガスによる公害が起こり、人々の間で銅が忌避されるようになりました。
さらに、銅は戦時中は軍需物資として人々から回収され、戦争の道具として使用される中で銅は“悪者”のように扱われる時代が続きました。
そのとき株式会社タゼンが選んだのは、銅の熱伝導率の高さを活かしたボイラー製造でした。その後、お風呂のボイラーを作ったことがきっかけで、お風呂周りのタイルの設置や浴槽の取り付けなども請け負うようになり、現在の水回りのリフォーム事業へとつながっていきます。
事業の変遷を伺うと、その一つ一つに430年の歴史を重みを感じますが、もう一つ老舗企業ならではのエピソードが名前の襲名。株式会社タゼンは、創業者の“田中善蔵”さんの名前を戸籍を変えながら代々受け継いでいました。
しかし、戸籍制度の変化により“田中善蔵”の名前の維持が難しくなると、14代目が「善の字だけ継げばいい」と決断し、善次郎、善一と名前が続く中で、名前のパターンが出尽くしてしまったそう。
田中さん「ネタに困って私は“善”だけになっちゃったんです。だから自分の息子の名前をつけるのも非常に困っちゃって。息子は由善(ゆうぜん)とつけました」
奥様と田中さんの名前の一文字ずつをとって名付けたそうですが、もともとタゼン=田善だったこともあり、田から由へ、上に伸びて行ってほしいという願いが込められました。
実は田中さんが会社を継ぐまでは、波乱万丈な道筋でした。15歳のとき、高校を7日で中退し、自分探しの旅へ。農家になろうかと考えていたときに、「君は何者なの?」と聞かれて思い出したのは、代々銅を扱っている家業だったそうです。
田中さん「それからじいちゃんに頭を下げて、この道に入りました。まだ経営者になって一年半足らずですが、銅に導かれてここまできているなと常々感じているんですよ」
田中さんの言葉の端々に、銅はエネルギーだけでなく、縁や歴史、人の思いも伝導してきているという想いを感じた20分でした。仙台の街を見守り続けてきた老舗企業の物語。次回も、株式会社田善の知られざる歴史と挑戦に迫ります。どうぞお楽しみに。
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ゲスト:株式会社タゼン 代表取締役 田中 善さん
URL:https://tazen.co.jp/


