
#92 株式会社天文館むじゃき
2025.07.05~
第92回「時代が変わっても、さまざまな世代で愛される思い出の“白熊”を守り続ける」株式会社天文館むじゃきに聞いてみた!
ゲスト:株式会社天文館むじゃき 代表取締役 前田真吾さん
『となりのカイシャに聞いてみた supported by オリックスグループ』。
この番組は、地域が主役の企業応援ビジネスバラエティ。
オリックスグループの提供でお届けします。
パーソナリティは、フリーアナウンサーの小堺翔太さん。
場所ごとに地元のアシスタントとともに、ゲストのお話を伺っていきます。
今週も、先週に引き続き鹿児島県からの放送です。
アシスタントは、 FM鹿児島で放送中の「Something μ」のパーソナリティ・前畠俊二(まえはた・しゅんじ)さん。
そしてゲストは、鹿児島県を代表するおいしいグルメのひとつ、ご当地スイーツの“白熊(しろくま)”を生み出した株式会社天文館むじゃきの代表取締役 前田真吾(まえだ・しんご)さんです。
先週の放送では、白熊が生まれたきっかけや全国に広まった経緯、白熊のおいしい食べ方などをお伺いしました。今週は、多様な販売スタイルのお話から白熊の未来までお聞きします!
多い時で一日に8000杯を売り上げる白熊。ピーク時は社長が店頭に立つことも
株式会社天文館むじゃきは、全国的にも有名な鹿児島のご当地スイーツ・白熊を生み出した会社。1946年の創業以来、百年企業を目指して時代に対応しながら、伝統の味を全国に広げています。
株式会社天文館むじゃきが運営している店舗は、工場も含めて鹿児島市内に4店舗。本店では1階で白熊と軽食、2階で洋食を提供。支店では白熊のほかにお好み焼きや焼きそばを提供し、大衆食堂からスタートした会社の歴史を感じさせます。工場ではカップタイプの白熊の製造・販売を行っているそうです。
ここで小堺さんが気になったのは、白熊の売り上げ。一日にどれくらい売り上げているのかを伺うと……
前田さん「コロナ前だと、多い時で一日に大体8000杯くらい売り上げていました。お盆やゴールデンウィークのピーク時には、私も店頭に立っているんですよ」
なんと、社長自ら店頭に立ち、お客様の誘導や氷を削ることもあるそう! 店頭に置いてある白熊のオブジェと写真を撮りたいお客様のために、一日に何度もシャッターを押したりするのだとか。お客様の反応がすぐにわかるので、とても良い機会だと仰います。
店舗休業したコロナ禍を救ったのは全国からの宅配注文
コロナ前のお話が出ましたが、コロナ禍のときはどうだったのでしょうか?
前田さん「最初はすぐに終わると思ったんですよ。しかし、結果は数年間にわたったので当然私どもも休業という形を取らざるをえなくなりました。いつまで続くのか見当がつかず、本当に不安でした。そんな中、唯一好調だったのが宅配部門だったんです」
宅配部門は巣ごもり需要の影響で、例年とは比較にならないくらい売り上げが伸びたのだそう。個人宅からの注文はもちろん、スーパーなどの店舗からの注文も増えて、飲食部門のマイナスをある程度カバーできたことが難局を乗り切れた要因だそうです。
前田さん「1985年に全国への宅配を始めなければ、コロナ禍を乗り越えられなかったんじゃないかと思いますね」
過去に始めた取り組みが、長い年月が経ってから会社を救うきっかけになったそう。そんな株式会社天文館むじゃきでは、宅配以外にも出張販売という形で白熊の味を全国に届けています。好調な宅配注文だけに頼らず、わざわざ出張販売を行う理由も伺ってみました。
前田さん「やはり店舗が鹿児島にしかないので、削りたての氷の白熊、出来立ての白熊を全国の方々に味わっていただきたいんですよね」
百貨店や物産展などで展開している出張販売は、鹿児島の店舗とまったく同じものを提供する実演販売を行っているそう。実は、白熊を提供するにあたり、作り方の研修があり、その中でも大切なのが“盛り付け”だと言います。氷やミルクの分量も徹底したマニュアルがあり、熟練のスタッフが本店の味を全国で提供しています。
時代が変わっても変わらない白熊の味
時代が変わると、飲食店としては進化していかなければなりません。新メニューなどを打ち出して、時代にあわせた進化・変化も追い求めつつ、株式会社天文館むじゃきではポピュラーな白熊の味は一切変えずに今日まで提供し続けています。
前田さん「白熊が生まれて75年が経つので、幼い頃に食べた白熊の味を奥様やお子さん、お孫さんに食べさせたいとご家族を連れてきてくださるお客様が多いんですよ。そこで味が変わっていると期待を裏切ってしまうので、変えない味も絶対に必要なのだと思います」
お客様視点に立って、絶対に変えてほしくないものがポピュラーな白熊であることを理解していると言う前田さん。その味を守っているからこそ、何世代にもわたって白熊が愛され続けているんですね。
最後に、地域にとってどんな会社で在りたいかを伺いました。
前田さん「79年も存続できたのは、やはり地域の方々に支えていただいたおかげだと思っています。来年80周年を控えているので、また世代が移り変わっていくタイミングだと思いますが、それぞれの世代のお客様にとって記憶に残る味を変えることなく提供していきます」
長い歴史の中でずっと愛されてきたもの、変えてほしくないと思われているもの、それを守り続けることが使命と仰る前田さん。白熊の新たな展開にも期待しつつ、いつの時代でも変わらない味が在り続けるというのはファンにとってとても嬉しいですね。二週にわたり、貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました!
さて、来週は同じく九州エリア、宮崎県からお送りします。どんなとなりのカイシャと出会えるのか、ぜひご期待ください。
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ゲスト:株式会社天文館むじゃき 代表取締役 前田真吾さん
URL:https://mujyaki.co.jp/