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放送後記

#80 シネジック株式会社

#80 シネジック株式会社

2025.04.12~

第80回「建築業界発展のため、製品開発や日本初のJIS規格の制定などに尽力する」シネジック株式会社に聞いてみた!

ゲスト:シネジック株式会社 代表取締役 苅部泰輝さん


『となりのカイシャに聞いてみた supported by オリックスグループ』。
この番組は、地域が主役の企業応援ビジネスバラエティ。
オリックスグループの提供でお届けします。
パーソナリティは、フリーアナウンサーの小堺翔太さん。
場所ごとに地元のアシスタントとともに、ゲストのお話を伺っていきます。

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今週の舞台は、先週に引き続き宮城県!
ゲストに、シネジック株式会社 代表取締役 苅部泰輝(かるべ・やすてる)さんを迎え、地元の気になるカイシャのさまざまなお話を伺っていきます。

シネジック株式会社は、1987年の創業以来、建築物のモノとモノをつなぐための部品であるネジやビスの研究開発・販売を行い、ネジの世界から豊かで安全な住生活を支えています。

シネジック株式会社は、いよいよ明日開幕する大阪・関西万博の「大屋根リング」で使用された「木質構造用ねじ」を生み出した会社でもあります。今週はどのようなお話が聞けるのでしょうか?

アシスタントの仙台Date fm「Morning Brush」のパーソナリティ・深井ゆきえさんとともに、お話を伺います!

日本初「木質構造用ねじ」のJIS(日本産業規格)制定に尽力

さまざまな建築物に使われ、縁の下の力持ちを担うネジ。実は、シネジック株式会社はネジの製造を台湾の会社に委託しているそう。

苅部さん「当社はネジの研究・開発にフォーカスしていて、製造自体はネジの生産量が世界一の国・台湾の工場に委託しています。細かいやりとりをしながらネジを製造し、できあがったものは当社の試験設備で性能を確かめるやり方をとっているんです」

なんと、台湾は半導体と同様にネジの世界でも製造できる量・品質・種類が世界トップレベル! 台湾のネジ製造の品質の高さを信頼しているシネジック株式会社は、創業以来このスタイルをとっているのだそう。

そして、シネジック株式会社は新しいネジを生み出すだけでなく、木質構造用ねじの規格を日本で初めて作った会社でもあります。日本の建築に木質構造用ねじが使われるようになって約半世紀、これまでルール無用で作られていた木質構造用ねじにしっかりとした基準を作ろうということで、シネジック株式会社を中心に動き出しました。

苅部さん「木造建築をアップデートしていくためには、建築材料のネジもアップデートしていかねばならず、規格なくしては木造建築の進化に追いつけないんですよね。そのため、業界が発展していくような規格を作ろうということで、いろんな方と協力して2023年に制定しました」

あまりに最近の話に、小堺さんも深井さんもびっくり! 規格が作られ、さらなる進化が期待されるネジの世界。今後どのような建築物が生まれるのか、楽しみですね!

画期的な商品を開発できるからこその苦労も

シネジック株式会社で開発されたネジは、すべての製品が“建築業界の困りごと”から生まれたと言います。例えば、「タルキック」は屋根を支える重要な部材の“垂木”を、スピーディーに留めるために生まれた商品なのだそうです。

苅部さん「これまで、建築現場ではいかに屋根を早く仕上げるかが重要な課題でした。なんとか1日で屋根下地まで作れないだろうかという相談があり、これまでクギを4本打っていたものをネジ1本で済ませる方法が見つかり、それがタルキックの原型になったんです」

職人さんの手間が減り、コストも大幅に下がり、業界の困りごとの解消につながるタルキックですが、あまりに画期的な商品であるがために、浸透するまでに3年もの時間がかかったそう。そこでシネジック株式会社では社員が現場へ赴き、丁寧な説明を繰り返し、少しずつ売れ始め、今では大ヒット商品となりました。

建築業界の困りごとに応えるというのが、シネジック株式会社の開発スタンスではあるものの、開発した商品の理解を得て、さまざまな現場に採用してもらうには地道な苦労があるのですね。

わかりやすく、想いのこもったネーミングの裏話

小堺さんが気になったのは、会社名をはじめとした凝ったネーミングの数々。“シナジー・ネジ・マジック”の頭文字を取った「シネジック」という会社名然り、垂木を留める「タルキック」、下地が割れない「パネリード」など、凝った名づけに興味津々のようです。

苅部さん「社員みんなで案を出し合って、最後は社内投票をして決めています。製品を説明するときに、職人さんや現場の方にスッと浸透するようなネーミングにしています。それだけじゃなく、さまざまな困りごとを聞いて、解消させたいと思った社員の想いも込められているんです」

シネジック株式会社のネジへの愛は製品開発に留まらず、自社の取り組みやネジの豆知識、さらには建築家コラムといった専門的な記事までを掲載した「シネジックマガジン」の運用にまで広がっています。

木造建築の業界をより発展させるために少しでも役に立ちたいと、建築家がいま考えていることや、ネジのよもやま話を面白おかしく紹介したりしながら試行錯誤しているそうです。

このようなシネジック株式会社の取り組みが、最近の大型木造建築物の増加や木造建築の発展につながっているのですね。苅部さんの優しい声と、物腰の柔らかい会話に癒された2週間でした。来週は、今月より放送を開始した九州エリアの会社が登場! どうぞお楽しみに。

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ゲスト:シネジック株式会社 代表取締役 苅部泰輝さん
URL:https://www.synegic.co.jp/