#52 アルファ電子株式会社
2024.10.5~OA
第52回「”多能工化”で常に前向きに進化し続け、日本のモノづくりを支える!」アルファ電子株式会社に聞いてみた!
ゲスト:アルファ電子株式会社社長 樽川千香子さん
『となりのカイシャに聞いてみた supported by オリックスグループ』。
この番組は、地域が主役の企業応援ビジネスバラエティ。
東北・中国・四国の14局ネット、オリックスグループの提供でお届けします。
パーソナリティは、フリーアナウンサーの小堺翔太さん。
場所ごとに地元のアシスタントとともに、ゲストのお話を伺っていきます!
今週のゲストも、アルファ電子株式会社の代表取締役社長、樽川千香子さん。
アシスタントの菅野彩美さんと共にお届けします。
そしてXでは、となりのカイシャに聞いてみた!放送50回目を記念して、豪華プレゼントキャンペーンを開催🎁!!今週でついにラストです🙌詳しくは番組公式Xをチェックしてみてくださいね✔️
「ノート4冊にもわたる”う米めん”開発までの試行錯誤」
電子機器や医療機器の組み立てや製造を行うカイシャでありながら、2021年には食品事業にも参入したアルファ電子株式会社。今週は、地元の米を活用した自社ブランド商品「う米めん」の開発秘話についても伺いました!震災の際に避難生活を送った新潟で、米粉を扱う会社とのご縁が生まれたところから、そこの米粉を用いた自社商品の開発が始まったという樽川さん。しかし米粉にはグルテンが含まれていないため、生地がうまくまとまらず試行錯誤が続いたそうです。「増粘剤の配合をいろいろ試すも、茹でた時に崩れてしまったり、逆に食感がゴムのようになってしまったりとなかなかうまくいかなかった。」と樽川さん。その配合の試行錯誤をまとめたノートはなんと4冊にも及んだそう😳その結果、当時の最終的な目標であった、展示会への出展に何とか間に合わせることができたといいます。しかし、そこで「賞味期限の短さ」という新たな壁にぶち当たります。当時の段階では2週間しか賞味期限が持たず、流通の面で最低限必要だと言われる”1年”をクリアできていなかったそうです。挫折を味わい、自分達で作ることの限界を感じたという樽川さん。そんな時に、宮城県に米粉の麺を無添加で作れるカイシャがあると聞き、そちらとの協同開発を行う方向へと切り替えていったといいます。いよいよスタートラインに立った時、やっぱり福島の米を使いたいという気持ちが強くなったのだとか。震災による風評被害などの課題を抱える米農家の方々と話す中で、地元福島への貢献こそ、自分がやりたいことだと感じたという樽川さん。そうした地元への想いから、福島の米粉を用いた麺の開発が始まったそうです。
「秘密の米粉で、100%米粉の麺が完成!」
こうしてスタートした米粉麺の開発。なんと昨年には、産学連携で米粉100%の麺の開発に成功したといいます。その成功のカギとなった米粉に関してはナイショということでしたが、その内緒の米粉との出会いにより、念願だった米粉100%の麺が何とか形になったそう。さらにその商品化が見えてきたタイミングで、「古今東北」という震災の復興ブランドのバイヤーさんから、「産学連携で米粉のパスタの商品開発を一緒にやりませんか?」とのお声が!そこで100%米粉の麺を食べてもらったところ、「でんぷん入りのものと比べるとより小麦の麺に近い!」と感動していただけたと樽川さん。そしてぜひうちで!ということで、宮城学院女子大学との産学連携での商品開発が始まったといいます。最終的には福島県の「天のつぶ」の米粉を95%と、例の「秘密の米粉」を5%使用した100%米粉のパスタが完成!宮城学院女子大学の方たちが考案した「もちっと米粉パスタ」というかわいいネーミングで、古今東北ブランドで販売を開始し、これからどんどん展開していく予定だそうです。
「明るく元気に前向きに、そして楽しく!仲良く!」
人材育成に関しては、従業員が一つの作業だけでなく様々な業務に対応できるように、「多能工化」を進めているといいます。「日々様々なものを作る工場では、作業を停滞させないためにもどんなこともできる人を増やしていかなければならない。常に向上心を持ち、なんでもチャレンジをしていきましょうと社員の方に日頃から伝えている。」と樽川さん。そしてそういった変化の意識を持ってもらうためにも、社員の方々との面談は大切にしているといいます。考え方ひとつとっても、「明るく元気に前向きに、そして楽しく!仲良く!」というモットーを掲げており、社員の方々にも意識してもらえるように面談を行っているそうです。「小学生でもわかるくらいシンプルな言葉かもしれないけれど、一番難しいこと。だからこそ父の代から本気で伝えてきたことであり、私自身も継承している部分。」と仰っていました。また、モノづくりのカイシャであるからこそ、”改善”は常に意識していると樽川さん。導線などを工夫し、業務の改善や効率化を図っていくという意識を、社員全員に持ってもらうことが大切だといいます。そのため最近では、「QCサークル」と呼ばれる現場従業員が自主的に品質管理・改善に取組む活動にも力を入れ始めているそうです。働く人たちに”前向きさ”や”変化・改善”の意識を持ってもらうことの重要性を改めて感じるお話でした。
そして最後に、今後の展望についてお伺いすると、「最高の会社を作り、みんなで幸せになろう」という経営理念を大切にしていると樽川さん。「だからこそ、医療機器などの受託製造と食・農業の6次化した自社製品の両輪を回し、きちんと利益を還元していくことで社員の方々の幸せを実現していきたい。」と仰っていました。「日本の中小企業として世界で生き残っていくためには、常に挑戦や進化をし続けなければならない。そうやって社員含め全員で強くなっていくことで、日本のモノづくりを支え、地域や社会にいい影響が与えられるような会社になっていきたい。」と会社としての大きな目標についても教えてくださいました。
さて2週にわたって、アルファ電子株式会社の代表取締役社長、樽川千香子さんにお話うかがってきましたが、いかがだったでしょうか。来週のゲストは、香川県のカイシャ、MINIMA株式会社の代表取締役社長、山本嘉徳さん。アシスタントの下舞春希さんと共にお送りします。ぜひお楽しみに!
また、番組ではメッセージや感想、そして新たに社長に聞いてみたい質問も大募集中!
番組宛にメッセージをくれた方から抽選で、毎週2名様に番組オリジナルステッカーをプレゼントいたします!ステッカーのデザインは東北・中国・四国の全3種類!
ステッカーをご希望の方は、住所、お名前、電話番号をお忘れなくご記入のうえメッセージをお送りください。
もちろんSNSでの感想も大歓迎!#となりのカイシャをつけてXやFacebookで是非投稿してくださいね!今週はプレゼントキャンペーン最終週!ぜひそちらもお見逃しなく👀
聴き逃してしまった方や、もう一度聴きたい!という方はアーカイブもチェック!
#52 アルファ電子株式会社
ゲスト:アルファ電子株式会社社長 樽川千香子さん
URL:https://www.alpha-d.com/