第41回「廃棄物処理で環境に貢献」三光株式会社に聞いてみた！

ゲスト：三光株式会社 社長 三輪昌輝さん

『となりのカイシャに聞いてみた supported by オリックスグループ』。
この番組は、地域が主役の企業応援ビジネスバラエティ。
オリックスグループの提供でお届けします。
パーソナリティは、フリーアナウンサーの小堺翔太さん。
場所ごとに地元のアシスタントとともに、ゲストのお話を伺っていきます。

▽アーカイブはこちら▽

今週はFM山陰からお届け！アシスタントは板花とーやさん。そして、ゲストは 三光株式会社社長 三輪昌輝さんです。

三光株式会社は、鳥取、島根の両県に4つの工場を構え、様々な廃棄物処理業をメインとした総合環境事業の会社。廃棄物を焼却するだけでなく、リサイクル事業や海産物の養殖事業など、廃棄物を資源として有効活用する先進的な取り組みを行っています。

聞き慣れない「総合環境事業」の会社ということで、まずはその成り立ちを伺いました。

廃棄物処理界のオールラウンダー

三光株式会社は、1972年に石油製品を取り扱う会社として始まりました。初代社長は三輪さんのお父様で、元々石油会社に勤めていたことから油に関連する事業を行うことになったそう。使用済み油の回収や廃油の処理から産業廃棄物の世界に入り、事業を拡大してきたカイシャです。現在はどのようなことを手掛けているのでしょうか？
三輪さん「廃油や、処理が困難な廃タイヤ・キャタピラーという産業廃棄物を中心に、自治体や個人から出る一般廃棄物も取り扱っています。」

小堺さん「ホームページを見ましたが、機密メディアの処理も行われているんですね！」

三輪さん「情報管理が厳しくなってきた時代で、記憶媒体を破壊するニーズも高まっているんです。」

業界初！電気の自給自足でエコ企業へ

様々な廃棄物を処理する三光株式会社の特徴は先代から受け継いできた「チャレンジ精神」とのこと。
様々なことに取り組んできましたが、中でも産業廃棄物処理業者の中で、国内初の｢CO2排出削減事業所｣として認証を受けた「Ｊ－クレジット」という制度について伺いました。
Ｊ－クレジット制度は、省エネルギー設備や森林管理等によるCO2等の排出削減量や吸収量を「クレジット」として国が認証する制度。
三光株式会社では、廃棄物の焼却施設の廃熱を使って発電を行うことで、火力発電等から出るCO₂を削減する仕組みで認証されました。

三輪さん「クレジットなので、市場で換金できるんですが、現在約2000トンのクレジットがあり、市場では300万円ほどの価値があるんです。クレジットは市場で売ったり、事業で自社が排出するCO₂と相殺する仕組みもあります。」

コーナー「癒しのおすすめスポット聞いてみた！」

三輪さんのおすすめスポットは、島根県奥出雲町にある斐乃上温泉。
日本三大美肌の湯に選ばれるほどの温泉だそうですが、三輪さんは娘さんの付き添いで訪れ、入浴した瞬間に肌がツルツルになる感触に驚いたとのこと。
そこまで混雑せずに入れるそうなので、みなさんもぜひ斐乃上温泉で美肌を手に入れてみては😊

あらゆる廃棄物をエネルギーに変える

J-クレジットの他にも、三光株式会社が取り組むことは何でしょうか？
三輪さん「廃棄物由来のエネルギーを作ることに注力しています。その代表的なものが、RPF(Refuse derived paper and plastics densified Fuel)、つまり紙くずと廃プラスチックの燃料です。」

RPFは石炭の代替の燃料なので、それに合ったカロリーになるよう、プラスチック、木、紙を上手く調合して固めているそうです。
今回、実際にRPFをスタジオに持ってきていただきました！

小堺さん「実際に見てみると、紙のカケラや繊維ぽさが感じられますね。」

また、三光株式会社は下水道の汚泥もリサイクルして燃料にしています。

三輪さん「汚泥は、水分を取り除いて炭化させます。カロリーが低いため燃料としての価値は低いですが、生態系から生まれるためCO₂フリーの燃料として価値があります。最近はこの炭化物を土壌に混ぜることで、固まった土をほぐすだけでなく土壌にCO₂を還元したという事でクレジット化する、という動きも注目されています。」

企業目線での環境への取り組みなど、中々触れることのない産業廃棄物処理の世界で新たな視点を得られるお話でした。

次回も引き続き、三光株式会社三輪昌輝さんをお迎えしてお届けします。
ぜひお聴きください！

番組ではメッセージや感想を大募集中。

番組宛にメッセージをくれた方から抽選で、毎週2名様に番組オリジナルステッカーをプレゼントいたします！ステッカーのデザインは東北・中国・四国の全3種類！

ステッカーをご希望の方は、住所、お名前、電話番号をお忘れなくご記入のうえメッセージをお送りください。

もちろんSNSでの感想も大歓迎！#となりのカイシャをつけてXやfacebookで是非投稿してくださいね

Xではスピンオフコーナー「おすすめ手土産聞いてみた。」を実施中。その地域のおすすめの手土産をゲストの方に伺い、次の地域のパートナーと一緒に試食しています。詳細は番組Xをご覧ください！

また、聴き逃してしまった方や、もう一度聴きたい！という方はアーカイブもチェック！