第40回「情報から誰一人として取り残されない社会を目指して」岡山放送株式会社に聞いてみた！

ゲスト：岡山放送株式会社 代表取締役社長 中静敬一郎さん

『となりのカイシャに聞いてみた！ supported by オリックスグループ』。
この番組は、地域が主役の企業応援ビジネスバラエティ。
オリックスグループの提供でお届けします。
パーソナリティは、フリーアナウンサーの小堺翔太さん。
場所ごとに地元のアシスタントとともに、ゲストのお話を伺っていきます！

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今週のゲストも、岡山放送株式会社の代表取締役社長、中静敬一郎さん。
アシスタントの大橋由佳さんと共にお届けします。

「ろう者の方々と共に作り上げる手話放送」

様々なことに挑戦している岡山放送。今週はその一つの大きな挑戦である「手話放送」について伺いました。1993年に夕方のニュース内で始まった手話放送。その大きな特徴は、「当事者であるろう者の方と共に、番組作りをすること。」だといいます。放送する前にいろいろな意見をきき、ろう者の方々がどのように受け止めるのかを確認しているそうです。「当時はこのようなインクルーシブな取組みへの関心は低かったが、ろう者の方からの反応は大きかった。」と中静さん。ニュースだけではなく、生活情報番組の中でグルメリポートや漫才などまで、手話で届けているそうで、「食べてみたくなった！」や、「健常者の方と同じタイミングで笑えてうれしかった。」などの喜びの声が寄せられたといいます。先週お話されていた「誰もが情報から取り残されない社会の実現」のための一つ大きな取り組みとして、手話放送をこれからも続けていきたいと仰っていました。

「手話を用いたスポーツ実況への挑戦！」

手話放送におけるさらなる挑戦として、2022年に日本で初めて、モータースポーツの手話実況を行うプロジェクトに挑戦したという岡山放送。一般社団法人トヨタ・モビリティ基金が主催する「Make a Move PROJECT」に参加し、そこでの助成を受けて実施したそうです。手話を使ったスポーツのリアルタイム実況は、実際どのように行っているのかお聞きすると、「ろう者の手話実況者に、まずレースの実況や解説者の音声を健常者が手話で伝え、そのレース映像やアナウンサーの表情などを見ながら、ろう者の方に自分自身の手話で実況してもらうという仕組みになっている。」と中静さん。このように実際にろう者の方に手話実況をしてもらうことで、より伝わりやすく、想いや感情ものった非常にビビットな放送になるといいます。さらにこの手話実況の取り組みから派生し、「OHK手話実況アカデミー」を創立したという岡山放送。来年東京で開かれるデフリンピックに向けて、そこで活躍する手話実況者の育成と普及を行っているといいます。その取り組みは世界的にも評価されており、昨年にはバリアフリーの国際的な賞である「ゼロ・プロジェクト。アワード」を受賞。岡山放送の「ゼロバリア」への挑戦が、世界に認められどんどん大きく広がっていく未来が浮かぶ、そんなお話でした😊

「時代の変化に合わせながらも独自路線を突っ走る！」

続いて、会社の課題についてもお伺いすると、「ローカルテレビの経営は厳しくなってきているため、新たなビジネスモデルを見つけて経営を健全化させていく必要がある。」と中静さん。岡山放送というブランドを高めていくために、手話放送などの情報アクセシビリティ業務のほかにも、WEBコンサル業務などにもチャレンジをしているといいます。「情報であふれるデジタル社会において、適切なWEB構築は大きな社会課題である。情報から誰一人取り残されないために、様々なメディアを通じて情報を届けていくことが重要だ。」と中静さん。その一環として、”テレビのように毎日使うアプリ”「OHKアプリ」の立ち上げもおこなったそうです。地域の魅力を的確にとらえ、わかりやすく発信してきた岡山放送への信頼とノウハウがあってこそできる取り組みであり、これからも新しい地域貢献の形として継続的に展開していきたいといいます。「これまでもこれからも、岡山放送だからやれることを見つけ、独自路線でオリジナリティの高いローカル局になりたい」と、今後の展望についても語ってくださいました。

さて2週にわたって、岡山放送株式会社の中静敬一郎さんにお話うかがってきましたが、いかがだったでしょうか。「情報から誰一人取り残されない社会の実現」を目指し、オリジナリティにあふれた様々な挑戦をし続ける岡山放送株式会社から、今後も目が離せませんね！そして来週のゲストは、三光株式会社の代表取締役社長、三輪昌輝さん。FM山陰からアシスタントの板花とーやさんと共にお送りします。ぜひお楽しみに！

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