第34回「あえて人の少ない郊外に店舗を作る理由とは？」株式会社薬王堂に聞いてみた！

ゲスト：株式会社薬王堂 取締役副社長 兼 執行役員 西郷泰宏さん

『となりのカイシャに聞いてみた supported by オリックスグループ』。
この番組は、地域が主役の企業応援ビジネスバラエティ。
オリックスグループの提供でお届けします。
パーソナリティは、フリーアナウンサーの小堺翔太さん。
場所ごとに地元のアシスタントとともに、ゲストのお話を伺っていきます！
そしてこの春からは番組の放送エリアを拡大し、新たに中国、四国地方を含む14局ネットでお届けします。

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今週のゲストも、株式会社薬王堂の取締役副社長兼執行役員、西郷泰宏さん。
アシスタントの小田加代子さんと共にお届けします。

「人が少ない郊外にあえて出店するワケ」

東北地方で現在400もの店舗を展開している株式会社薬王堂。
今週はその出店戦略についてお伺いしました！
「薬王堂の店舗は、県庁所在地の地域などの市街地よりも、主に郊外の生活道路沿い中心に展開している。」と西郷さん。商圏内人口（その店舗周辺に住む人口）も他のドラッグストアと比べて少ないといいます。「やはり東北の人口は将来的に減っていく。あまりに高い目線で収益構造を設定しているといずれ採算が取れなくなるからこそ、低い目線で、それでも成り立つビジネスモデルを作ろうと考えた。」と理由を教えてくれました。
そして郊外の交通量の多いところに店舗を出しているからこそ、ドライバーの方たちにとっては、トイレ休憩の場としても利用でき、助かっているとの声が多いのだそう。店舗としても、トイレ休憩としての利用がしやすいような工夫をしており、そのついでに買い物をして行ってくれるお客様も多いといいます。薬王堂の豊富な品揃えと価格の安さも「ついで利用」を後押ししています。

「医薬品だけじゃない‼豊富な品揃え」

人口が少ない地域に店舗を展開しているからこそ、ターゲット層は絞らず、老若男女全世代のお客様に向けて店舗を運営していかなければならないと西郷さん。そのため医薬品だけではなく、食品や衣類、文具や家電、ペット用品まで、非常に豊富な品揃えを誇っているそうです。特にペット用品に関しては、東北内でいえばホームセンターよりも薬王堂の方が売上が高いほどなんだとか😲その品ぞろえの良さから、地元の方からも「薬王堂さえ行けばなんでもそろう」と愛されているそう。いかに薬王堂が地域住民にとって身近で、必要な存在かが伝わってくるお話でした😊

「オリジナル商品 “and OHU”でSDGsにも取組む」

店舗の運営だけでなく、オリジナル商品の展開も行っている株式会社薬王堂。”and OHU”というスキンケアシリーズを、奥州市の会社と共同開発・販売しているそうです。鍵となるのは、株式会社ファーメンステーションというカイシャ独自の発酵技術。余ったお米やひまわりの種、リンゴの皮などの未利用の資源を再生し化粧品などを製造しているといいます。「捨てられるはずのものを価値あるものにし、循環させていくことに挑戦した商品だ。」と西郷さん。まさにSDGs！実際、環境に優しい上に使い心地も抜群。さらにお値段も安いため、多くのお客様から好評だといいます。働いている従業員にとっても、SDGsの活動への取り組みは大きなやりがいにつながっているそうです。「今後は岩手だけでなく、他県の未利用資源ともコラボして様々な商品を作っていきたい。」と取組みのさらなる広がりを見据えてらっしゃいました。

さて2週にわたって、株式会社薬王堂の取締役副社長兼執行役員、西郷泰宏さんにお話うかがってきましたがいかがだったでしょうか。ITの力で業務コストを下げる取り組みや、あえて人口の少ない地域に進出するという独自の出店戦略などなど、かなり参考になるお話が多かったのではないでしょうか。
そして来週のゲストは、株式会社町田アンド町田商会の代表取締役社長、町田容一郎さん。FM青森からアシスタントの里村好美さんと共にお送りします。ぜひお楽しみに！

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