ゲストは先週に引き続き、ミュージカル俳優の中井智彦さん。

ミュージカル俳優として活躍する中井さんは、
恥ずかしがり屋だった幼少期から、歌うのが好きだったのだとか!
さらに、歌謡曲の番組を見ていたご両親の影響で、
歌の世界に子供ながらに魅了されていったのだそうで…
「僕は、歌詞の世界 が好きで。
例えば、美川憲一さんの歌う”さそり座の女”では
『紅茶に毒など入れないわ』….え!大変!って(笑)
大人の世界を覗き見しているドキドキ感もあって、
歌って物語なんだなって、学んでいました。
それだけ、表現してくださる歌手の方がたくさんいたから
歌ってすごいなって思えたんです。」
小学校高学年の頃には、声変わりを迎えた中井さん。
当時流行していたスラムダンクの影響で
歌う代わりに、バスケットボールに打ち込みました。
高校に進学すると、歌手という夢を諦められず、
バスケットボールをしながら軽音楽部でロックバンドを結成。
そして、東京藝術大学音楽学部声楽科に進学されました。
「ロックバンドでX JAPANさん、GLAYさんを歌っていて、
高音出しすぎて、喉壊したんですよ(笑)
それで声を壊さない方法を学ぶために、声楽科を受けましたね。
両親の手前、受験することが大事だったので、東京藝術大学一本でした。
落ちたら、歌手になりたかったので…思い出受験的な…。
合格したのは、奇跡でしたね!(笑)」
入学した当時、試験のために覚えた楽曲しか知らない中井さんは、
周りの生徒とのギャップに焦りつつも…ミュージカルと出会い、
自身ならではの表現の道を見つける事ができたのだとか。
今週の選曲は、中原中也の詩に、
”表現者”でもある 中井さんが作曲された楽曲でした。
30歳で亡くなった中原中也の”芸術に対する生き様”には、
劇団四季在団時代に出会い、
自身の表現に挑戦するきっかけにもなったそう。
「実は、小学校でサーカスという詩を初めて見た時、
僕には曲に聴こえていたんですよね。
他にも中原中也の作品には、曲になる詩がたくさんあって
これは、作らないと後悔する、と思って、
作曲家の友達に連絡したら
『中井の中に曲があるから、自分で曲を作らないとだめ。
私では、思っているモノにはならない』って言われて…
そこで、作曲家じゃないと、という固定観念を外して
中井智彦が作るならどうなるか、を作りました。
そしたら、一人舞台も創作してみたくなりました。」
企画構成演出作曲を全て行った1人舞台は、
”歌手” ”表現者”である中井さんならではの作品となりました。
そして、今年6月にデビュー15周年を迎えます。
「あっという間かな、と思いますが、
やっと自分の表現したいmオリジナルなものに
挑戦できている今が、第一歩にも感じます。
もちろん、ミュージカル俳優として、
演出家や劇団との出会いがあったからこそ、今の自分がいます。
どんどん挑戦していく15周年にしていきたいと思います。」
最後に、中井さんの元気の源を伺うと
『みなさんの目の前で歌う事。こんな幸せはないです。』
と、お答えくださいました。
今年はアルバムリリースも控えており、
中井さんの表現をさらに感じる事ができます。
2週にわたり、ありがとうございました!
M. サーカス / 中井智彦



