ブルボン presents Shining Star

第62回 岡本知高さん②

ゲストは先週に引き続き、ソプラニスタの岡本知高さん。
https://x.com/TomotakaOKAMOTO

岡本さんは、男性ソプラノ歌手:ソプラニスタとして
2003年のデビュー以降、国内外で活躍されています。

ご出身は、高知県。
年の離れた兄弟に可愛がられた末っ子で
今と変わらず、明るい天真爛漫なお子さんだったそう。

町の合唱団をきっかけに出会たご両親のもと、
10歳上のお兄さまはヘビメタに夢中、
7歳上のお姉さんは保育士を目指しピアノの練習…
と、いつも音楽に囲まれた家庭だったそう。

そんな岡本さんは、中学時代に吹奏楽を経験。
将来は吹奏楽を指導できる先生になりたいと、音大進学を志しました。

「長い話になりますが…つまみますと、
 歌でも先生になりやすいと聞いて、声楽科で受験をしました。
 自分にとってはこの高い声は普通なので、周りに気付かされました(笑)
 僕の練習室の前を通ると、声と姿のギャップで戻ってくるんです!
 珍しがられることに、びっくりしました。」

学生時代は、コンサート活動やメディアへの出演をするプロになることは
ほとんど考えていなかったとか。
ただ歌うことが好きで、今でも受け入れてくれるお客様の存在があるから
続けていられる、と岡本さんはおっしゃいます。

岡本さんは、国立音大声楽科を卒業後、フランス・パリへ留学。
アジア人差別など苦しいことも経験しながらも
音楽への想いを強め、オペラの知識を深める2年間を過ごされました。

「複雑な色が好きな国ですから、そういう色彩感覚や
 母国語を愛する気持ちとか。
 日本にいたら当たり前の尊いことに気がつけました。」

そして2002年にパリのプーランク音楽院を首席で卒業され、翌年にCDデビュー。 
以降、コンサートだけではなく、
テレビのバラエティ番組やミュージカル公演などにも出演し、活躍されていらっしゃいます。

「僕は、田原俊彦さんや中森明菜さんを聞いて育ったので
 オペラより先にポップスが先にあったし、兄はロックだし…
 じゃあ、ロックとオペラは一緒にできないのかな、と思ったり
 ポップスを僕が歌ったらどうなるのかな、とか。
 そういう、お茶の間要素が自分の中にあることに気がついて
 ”我慢するべきではない”と。
 日本に帰ったらチャンスがあったので、
 垣根を自分で取っ払って、テレビに出演させてもらったら
 世界がぐっと広がって、自分のやりたいことができるようになりました。」

活躍の場を広げてきた岡本さんは、
全国各地の学校訪問をライフワークにされています。
きっかけは、大学時代の初めてのコンサートは
恩師のいる小学校だったこと。
学校訪問コンサートでは、
オペラや童謡はもちろん、その学校の校歌も歌われるそう。

「何か気持ちを伝えたいとか、音楽って楽しいよね、とか
 そういう気持ちを押し付けるのは、嫌なんです。
 だから、『ずっと音楽大好き人間の岡本です〜』っていう、自己紹介みたいなコンサートです。
 好きっていう気持ちって大切だ、と思ってくれたら嬉しいけど、
 何を思ってくれてもいいです!
 いろんな球をふんわり投げるから、よかったらキャッチしてね、という感じです。」

最後に、『元気の源』について伺いました。

「お客さまからの拍手です。
 歓声もですけど、頑張ってよかったと報われる時間です!」


2週にわたり、ありがとうございました。

来週からのゲストは、シンガーソングライターの川崎鷹也さんです。
お楽しみに。

M.  切手のないおくりもの / 岡本知高

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