ブルボン presents Shining Star

第51回 cobaさん①

今週からのゲストは、アコーディオニストで作曲家のcobaさん。
https://www.coba-net.com/

cobaさんは、1959年生まれ。18歳でイタリアに留学。
名門校、ヴェネツィアのルチアーノ・ファンチェルリ音楽院アコーディオン科を首席卒業し、
数々の国際コンクールで優勝されています。 自身のCDリリース、ツアー。
さらには、アイスランドの歌姫ビョークのオファーによるワールドツアー参加など… 国内外で活躍されています。
また、作曲家としては、映画、舞台、テレビ、CMなど、500作品以上を手掛けています!

cobaさんというと、クラシック、ロック、タンゴなど多様なジャンルが融合した独自の音楽性が特徴的。
インスピレーションは、日常すべてのことから受けている、とのこと!

「映像、風景、自然。
 あと、僕の場合は食べること、飲むことが好きなので…食事とか、ワインから。
 香りを感じると、お!と音が降りてきます。
 ワインは注ぐと香りがふわっとくるでしょ、それがインスピレーションに繋がりますよ!
 これは、共感覚といって。ちょっとマニアックな話なんだけど、僕、子供の頃から共感覚があるんですよ。
 音と味、香り、これがあって…
 赤ワインを飲んでいると、聞きたい音楽と聞きたくない音楽があるんですよ。」

cobaさんは、これまで国内外の多彩なアーティストと共演されてきており、
近年では、ラッパーである MOROHAのアフロさんともコラボされました。
コラボするお相手は、ご自身からオファーすることも多いそう。

「僕が誘うきっかけとなるのは…どこかで音を聞いて、
 それに取り憑かれるアーティストには、自分から連絡するようにしています。
 これまで特に、とんでもなく感動した、というのは『Bombay Strings』。
 インド・ムンバイで、ボリウッドの映画の9割を演奏しているという
 20人くらいのストリングスの男たちがいるんですよ!
 彼らの音を録りにムンバイに行って、僕の人生変わりましたね。
 1人1人、バイオリンの抱え方が違って、ギターのように持ったり
 お腹に突き刺すような形だったり…インドの楽器になっていて!
 彼らは、半音の中に9個音があるんです。
 西洋音楽では半音は1音しかないんですよ?
 それを聞き分けていて、耳が違うんですね、ビビりました。」

アコーディオンの重さは13キロ。
これだけ長年アコーディオニストとして活躍を続けるとは
coaさん自身は思っていなかったそうで、
自身の中に”アコーディオンモンスター”が存在しているからではないか、
と感じているとのこと。

「なんでそんなに多作なのか、と聞かれることもあるんですけど
 小学校4年生で初めてアコーディオンに触れて、
 これカッコイイなぁ、と思ったけど、僕以外の人間は誰もそうは思ってなくて。
 そのイメージを変えたい、そのためには自分が音楽を作り続けないといけないんだ!
 という思いが、10歳から今日まで続いているんです。
 僕の力ではないと思いますが、カッコいいという思いに共感してくれる人は
 圧倒的に増えたことは確かです。じゃないとアルバム47枚は出せないです!(笑)」

これからの目標は、アルバム60枚を出すこと?!
60枚リリースした際には、吉田と2人でまたトークを!という約束を交わしました。

cobaさんの情熱的な演奏が間近で聴ける、
全国ツアー『coba tour 2025 ACCORDION MONSTER』が現在開催中。
▼詳細はこちら
https://www.coba-net.com/tour-2025_monster/

「ライブで大事にしていることは、”後悔しないこと”ですね。
 ずっと同じことを続けるんですよ、芝居と同じで。
 僕はそれがいつも嫌で、後悔しないように今回はこうしよう…
 ただ、そうすると完成度が低くなるという人もいるんです。
 でも、僕はとにかく後悔しないこと!
 何度も来てくださるお客さんも、全国全公演に来てくださる方も
 誰がみても、今日の演奏最高だったと思っていただけないと
 やっている意味がない。後悔したくない。
 やっぱり、その一夜でしか味わえないことを、お互いに味わいたいです。
 そんな気持ちでライブしています。」

今週はここまで!
来週も、cobaさんにお話伺います。

M . 誘惑レインボー / coba
(昨年11月にリリースされたアルバム『ACCORDION MONSTER』より)

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