ゲストは、先週から引き続き、 一級建築士・紀行作家の稲葉なおとさん。 今週は、稲葉さんが作家として活躍するまでのお話から。

稲葉さんは、東京都のご出身ですが、
ご両親の故郷は、岡山県津山市。
自然豊かなふるさとと、都心の両方で過ごしていました。
建築との出会いは、小学校6年生のとき。
大阪万博で、様々な建築と出会い、その素晴らしさに気づいたそう。
稲葉「高校2年で、進路を決める時に、
絵を描くのが得意だったし、好きな数学や物理を混ぜたら
建築だろう、と思いました。
でも、ベースは大阪万博にあった気がします。
分かんないだろうけど、子供をいろんな所に連れていくのは、
僕自身の人生振り返ると、
親としてやっておくべきなんだな、と思いますね。」
小学5年生で転校した先の友人に
BEAGLESやROLLING STONESを教えてもらった事で
音楽好きになった稲葉さん。
中学1年のときには、ロックバンドを組んだのだとか!
しかし、どんなにギターやドラムを練習しても
才能に長けた友人は超えられないことを感じ、
音楽ではなく、建築・作家の道を進まれました。
実は、当時のバンドメンバーの1人は、
映画や舞台などで活躍する作曲家、佐橋俊彦さんなのだとか…!
稲葉さんは、20代後半から一級建築士として
心地よい空間の勉強のため、ホテルを見続けてきました。
そんな旅の中で様々な人に出会い、
人について書きたくなっていったのだそう。
稲葉「もともと文章を読むのは好きですが、書くのは全然で。
でも、溢れ出てきて、書きたい、書きたいとなって。
赤(修正)だらけの原稿、今でもとってあるんですけど、
今読むと、新潮社の名物編集者さんに渡すなんて
当時の自分に “恥ずかしくなかったのか!”とツッコみたいです(笑)
でも、そういうふうに原稿を書いて、直していただいて、
物書きのいろは、から教えてもらえて、すごくありがたいです。
本当、出会いです。」
稲葉さんの 『元気の源』は、バスタイム!
執筆に追われる毎日で、
行き詰まった時には必ず入浴するのだそう。
浴槽にゆっくり浸かりながら、本を読んでいると、
原稿を離れた事でスイッチが入れ替わり、
新しいアイディアが思いつくとのこと。
稲葉「長風呂しても出てこない時は、
シャワーを浴びると、そこに神様がいるんですよ〜(笑)
一旦離れないといけない、という時間が、
いかに自分に大事かわかっています。」
2週にわたり、ありがとうございました!
M . Jumpin’ Jack Flash / The Rolling Stones(稲葉さんの選曲)



